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月別アーカイブ: 2020年6月

SUS304-WPBを使用して様々な場面で使える金属部材(バネ材)を製作した事例

今回の事例は、金属部材を取り扱う方からのご依頼です。

SUS304-WPBを用いて「バネ材」とも呼ばれる、細い線状の金属部材を製作しました。

 

SUS304-WPBとは?

 

まず、今回使用したSUS304-WPBに関して少し解説します。

SUS304-WPBはバネを製作する際によく使われる金属で、ステンレスの一種です。

そもそもステンレスの番号は、下3桁の数字で種類が分別されています。

300番台が『オーステナイト系』、400番台が『フェライト系』か『マルテンサイト系』のステンレスです。

 

300番台のステンレスはニッケルとクロムが、400番台はクロムのみが配合されています。

そのほかの分類としましては

  • 200番台:ニッケル・クロムに加え、マンガンが配合されている
  • 600番台:ニッケル・クロムが配合されているが、析出硬化という特殊な工程を踏んでおり、硬度が高い

があります。

SUS304-WPBの類似材料としてSUS304-WPAがありますが、強度面を考慮した場合SUS304-WPBを選ぶのが無難です。

 

SUS304-WPBを業者から取り寄せ、線状に加工した

 

今回バネ材を作る際には、材料を別業者から取り寄せて加工する形式をとりました。

1から材料を作るとなると、工数もかかり、納期もより長くなります。

 

短納期で欲しい方もいらっしゃるので、その場合は材料をお取り寄せすることも珍しくありません。

特にステンレス鋼は種類がかなり多く、少しの配合率の違いで特性が変わってしまうこともあるため、「こういう特性の物が欲しい」と明確な要望があれば、取り寄せた方が良いという理由もあります。

 

◆加工の際には、径(太さ)に気を付ける

 

金属を線状に加工する際に気を付けなければいけないことの一つとして「径(太さ)」があります。

特にバネ材は、ここからバネ状に曲げて加工していくので、「加工しやすく、実用的な強度も確保する」ことを意識しながら設計しました。

 

まとめ:実現したいこだわりがあるなら是非お気軽に相談を!

今回、バネ材の製作事例を紹介しました。

材料の種類による特性の細かな違いを理解していなければ、お客様の要望に対して臨機応変に対応することはできません。

今回の製作事例ではバネ材として適した「SUS304-WPB」を使用しましたが、他にも「器具を天井から吊るときに使えるようにしたい」「○㎜の径で、最大限強度を出したい」など、お客様からの細かな要望にもお応えしています。

 

もし、そういった「こだわりを実現したい」と検討されているのであれば、是非『杉原産業』までご相談ください。

 

SUS304-WPBを使用したバネ材の製作を検討中の方は『杉原産業』まで!

女性やお子様でも手に取りやすい釣り用の重りサンプルを製作した事例

今回は、釣り具の制作事例です。

釣りというとレジャーとしてはかなりメジャーなものですが、男性人口が多く釣り具もかっこいいものであったり質感がリアルなものが多いです。

そんな中、ある時「女性向けの釣り具があったら嬉しい」という声をいただきましたので、そのリクエストにお応えするため、「かっこよさ」「質感のリアルさ」を取り払った重りをサンプルとして製作しました。

 

アクセサリーでも使える「かわいらしいデザイン」を追求

 

今回のコンセプトは「女性やお子様でも手に取りやすいデザイン」です。

これまでになかったようなデザインということもあり、実験的に以下の写真のようなものを作りました。

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「かわいらしさ」を表現するため、デフォルメされたデザインを採用。

キーホルダーなどのアクセサリーとしても使えるような見栄えに仕上がりました。

 

◆材料にはステンレスを使用し、「重りとしての実用性」も実現

 

重りとしての使用を想定しているので、材料は耐久性のあるステンレスを使用しています。

風の影響を受けにくくするために重量を50グラム程度に設定し、実用性との両立を実現しました。

 

今回はサンプルの作成なので、金型の設計にこだわった

 

サンプルを作成するときは「完成像が完全に定まった状態」でないといけません。

というのも、サンプルは商品化の直前段階にあたるので、手に取って見た方が実際に使っているところをイメージできるほどの仕上がりにする必要があるからです。

 

今回は量産化を視野に入れて、金型の設計には特にこだわっています。

金型は手作業で切削しつつ、都度微調整しながら完成を目指しました。

 

まとめ:「依頼」という形でなくとも、お客様の声から製品ができることがある 

 

今回、女性やお子様でも手に取りやすい釣り具(重り)の製作事例を紹介しました。

冒頭でも説明しましたが、今回の製作は「依頼」として行ったものではなく「こういうものがあったら嬉しいかも」というお客様の声から生まれたものです。

 

杉原産業では、よりプロ志向で本格的な釣り具製作を行う「日本の部品屋」だけでなく、レジャーとして楽しめる釣り具を販売している「Cedar Field」を運営しています。

今後も、幅広い世代の方に釣りを楽しんでいただけるような製品を発売していけたらと考えていますので、「こんな釣り具があったらいいな」「こういう部分にこだわった釣り具が欲しい」と考えている方は、是非一度杉原産業までご相談いただけたらと思います。

 

既製品にない釣り具の製作を検討中の方は『杉原産業』までご相談ください!

ワイヤーのエンドキャップを製作|2種類の太さに対応できる特殊な形状に金属加工

金属ワイヤーを制作するとき、電導率の高い銅線などの場合、触った人が感電しないようにラバーを付けるのが一般的です。

しかし、ただラバーをまくだけでは、切断面からラバーがはがれてしまったりする可能性が高いです。

そこで今回製作したのが、銅線の両端につけるエンドキャップです。

太さの異なるワイヤーにも1種類のエンドキャップで合わせられるように、工夫した仕上がりとなりました。

それでは、今回の作業内容を紹介していきます。

◆ワイヤーカバーの損傷を防ぐためにのエンドキャップをつくりたい

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2種類の太さのワイヤーに対応した金属製のワイヤーエンドキャップを製作した事例です。

 

2種類の太さの金属ワイヤーにはそれぞれ、細い方に赤、太い方に黄色のワイヤーカバーが施されており、カバーの先端部分周辺が損傷するのを防ぐために、キャップを取り付けたいとのことでした。

 

詳しい経緯は存じませんが、1つのキャップでどちらにも対応できるようにして欲しいとのご要望。

 

ご依頼いただいた時点ではまだキャップは存在せず、見本や図面、原案などもない状態でしたので、設計から行うことになりました。

 

◆2種類の太さのワイヤーに対応するエンドキャップを設計し機械で切削加工

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お客様と打ち合わせを重ね、2種類の太さのワイヤーがそれぞれしっかり嵌って抜けないように、段差をつけた逆錐形のキャップ内部の形状を設計しました。

 

ワイヤーは比較的細く、精密性が求められる設計ですので、機械による切削加工で製作していきます。

 

キャップを作る際に使った金属はステンレスで、切削後は耐久性向上のために表面にメッキ加工を施しました。

◆自転車パーツなどにも使われる金属エンドキャップは設計と精密さが重要

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今回エンドキャップを製作したワイヤーの使用箇所について詳細は存じ上げませんが、

エンドキャップは自転車用品などを中心に広い需要があります。

 

金属製のエンドキャップを新たに製作する時の注意点としては、ワイヤーとキャップがしっかり嵌合するようにきっちりと設計しておくことです。

 

もし、微妙なズレがあると、せっかくキャップを作ってもすぐに外れてしまい意味がありません。

 

また、図面通りに正確に製作する精密さも必要です。

 

弊社、杉原産業では細かな金属部品の設計と、切削などによる精密な製作が可能です。

 

これからエンドキャップを製作したいという方も、一度作ってみたけれど嵌合が悪いので再設計して作り直したいという方もぜひ一度ご相談ください。

金属製ワイヤーエンドキャップの製作を依頼するなら杉原産業まで!