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月別アーカイブ: 2019年5月

多種多様なメッキの種類を分かりやすく解説 | 杉原産業のメッキ加工事例も紹介

アウターハンドル

 

部品の表面処理方法の1つに、メッキ(鍍金)加工があります。

 

このメッキには実に様々な種類があり、どの種類のメッキを使うのかによって、部品の見た目の印象が大きく変わったり、部品の耐久性が変わったりします。

 

 

つまるところ、部品のデザインや用途などによって、適したメッキの種類は異なるというわけです。

 

当社「杉原産業」は、多種多様な部品・パーツを製作加工する会社ですが、もちろん最後の仕上げであるメッキ加工の美しさにもこだわりを持っています。

 

 

今回は、メッキ加工専門業者にも後れをとらないよう尽力している、当社のメッキ加工事例をいくつか紹介しつつ、メッキの種類・特性について、分かりやすくお伝えしていきます。

 

メッキの種類は「装飾メッキ」と「機能メッキ」に大別できる

 

メッキの種類イメージ

 

メッキは、それぞれに特性を持ちます。

 

そして各メッキが持つ細かな特性は、「装飾メッキ」「機能メッキ」に大別することができます。

 

 

実際は装飾性と機能性、双方の特性をある程度は併せ持つのですが、見た目のイメージを変えるためのメッキについては「装飾」の特性を重視した種類を、そして”錆びにくいようにしたい”など、部品の品質に関わるメッキについては「機能」の特性を重視した種類を選ぶことになるとしておくのが、簡単でよいでしょう。

 

 

もっとも、こうしたメッキの特性は、製造・加工業の専門分野ですから、業者に相談をすれば「装飾メッキ」と「機能メッキ」、どちらの特性を重視すべきなのか、問題なく判断してくれます。

 

【参考】機能メッキの種類

 

  • ・防錆性 ⇒ 錆を防止する
  • ・耐摩耗性 ⇒ 摩耗しにくくする
  • ・潤滑性 ⇒ 部品の滑りを良くする
  • ・電導性 ⇒ 電気を通しやすくする
  • ・耐熱性 ⇒ 熱に強くする
  • ・耐薬品性 ⇒ 薬品の影響を受けにくくする
  • ・抗菌性 ⇒ 細菌を発生・増殖させにくくする …etc

 

どれも部品をより使いやすくしたり、劣化を防ぐために役立つ特性です。

 

機会があれば、別の記事でそれぞれの特性について、もう少し詳しく説明したいと思います。

 

装飾性に優れたメッキの種類 (金メッキ、銀メッキなど)

 

  • ・金メッキ
  • ・銀メッキ
  • ・銅メッキ
  • ・ニッケルメッキ …etc

 

上記で挙げているのは、機能的な特性もありますが、特に装飾性で優れていることを評されるメッキの種類です。

 

 

ここでは「金メッキ」「ニッケルメッキ」、2種類のメッキの特徴を、ある1つのアクセサリーパーツを例にご紹介します。

 

「金メッキ」および「ニッケルメッキ」の特徴

 

金メッキのオーダーアクセサリー

 

「ニッケルメッキ」は光沢が強く、部品をぴかぴか美しく見せてくれるという特徴があります。

 

そして「金メッキ」は、その名の通り部品をゴールドに装飾することができ、高級感を持たせられるという特徴があります。しかし、摩擦によって剥がれやすいです。

 

上の写真のアクセサリーパーツは、普通の金メッキ仕上げに見えますが、実は下地にニッケルメッキが施されており、こうした仕上げ方を金メッキとは区別して「本金メッキ」と呼びます。

 

見た目の美しさが重視されるアクセサリーパーツの場合、金メッキの光沢をさらに引き出し、耐食性も向上するように、下地に光沢が強いニッケルメッキを使用した「本金メッキ」仕上げにすることが多いのです。

 

 

⇒ ニッケルメッキ・金メッキを併用したパーツの詳細を見る方はコチラ
※「金メッキのオーダーメイドアクセサリー」の事例にリンクしています。

 

機能性に優れたメッキの種類 (クロムメッキ、無電解ニッケルメッキなど)

 

  • ・クロムメッキ
  • ・硬質クロムメッキ
  • ・ロジウムメッキ
  • ・スズメッキ
  • ・無電解ニッケルメッキ …etc

 

上記は装飾性だけでなく、ある1つの目的を重視して選ばれることも多い、メッキの種類です。

 

例えば「スズメッキ」は、銀白色で美しい見た目を持つのと同時に、人体への毒性が比較的低い、そして耐薬品性を有するなどの特徴を持つため、缶詰の内側に施されることがあるメッキの種類なのです。

 

 

ここでは「ロジウムメッキ」の機能的特徴を、あるバックルを例にご紹介します。

 

「ロジウムメッキ」は特に耐久性に優れている

 

パワーベルトのオリジナルバックル2色

 

こちらは重量挙げで使用する、ウェイトパワーベルト専用のバックルです。

 

バックルが壊れてベルトから外れると、踏ん張りが効かなくなり、重量挙げの選手が体のバランスを崩してしまいます。つまり、非常に危険です。

 

そのため、バックルの素材自体を頑丈な物にすることはもちろん、メッキでも耐久性を高められるように配慮しました。

 

 

右のシルバーのバックルが、耐久性に優れた「ロジウムメッキ」で仕上げられたものです。

 

シルバーの色を出せるメッキの種類は数多くありますが、ロジウムメッキはその中でも、トップレベルで耐食性・耐熱性・電気伝導性・耐摩耗性などが高いメッキなのです

 

 

⇒ ロジウムメッキを施したバックルの詳細を見る方はコチラ
※「パワーベルトのオリジナルバックルを製作」の事例へリンクしています。

 

まとめ

 

まとめイメージ

 

以上、当社のメッキ加工実績を併せて、メッキの種類や特性についてご紹介しました。

 

ここまで、様々なメッキの種類についてお伝えしましたが、部品の表面処理方法はメッキだけに限らず、部品の用途やデザインによっては「研磨」などの別の表面処理方法が適していることもあるので、ひと口に表面処理をするといっても、非常に奥深いものなのだと分かります。

 

 

もちろん、製造業以外の一般企業様や、個人事業主様は、メッキのイロハをご存じなくても当然です。

 

  • ・こういう見た目の部品に仕上げたい
  • ・こういう外的要因に強い部品にしたい …etc

 

しかし、上記のように「こうしたい!」という希望さえ決まっていれば、メッキ加工を含む最適な表面処理の方法を、プロの製作・加工業者は提案することができます。

 

 

少なくとも当社「杉原産業」はそうで、多種多様なメッキ加工を施したサンプルを数種お作りして、どのメッキが1番お客様の仕上がりイメージと一致しているか、実際に目で確認していただくことも少なくありません。

 

このようにして、お客様の理想にできるだけ近づけた部品を、当社は数多く生み出してきました。

 

 

綺麗にメッキ加工まで施した部品を外注したい・製作してほしいとお考えなら、杉原産業にお任せください。

廃盤部品の製作事例まとめ | 小ロットや1点物の修理先が無い時は杉原産業にお任せ

カメラの部品サンプル

 

世の中には、様々な理由で「一点もの」になる部品やパーツが存在します。

 

ただ、最初からオリジナル要素を狙って作られた部品ではないのに、「一点もの」になってしまうケースは厄介です。

 

 

壊れてしまった部品を、新たに購入しようと調べたら廃盤になっているケース、メーカー自体が倒産しているケースでは、「どう新しい部品を調達すればいいの!?」と大変困ったことになってしまいます。

 

 

当社杉原産業は、廃盤になってしまい、新たに調達することができなくなってしまった部品の複製依頼を、これまで数多く承ってきました。

 

今回は、廃盤になった部品の複製や、予備部品の製作に成功した事例をいくつかピックアップしてご紹介します。

 

廃盤などで入手や修理ができなくなった部品の小ロット制作をした3つの事例

 

  1. 【1】半世紀前のクラシックカメラの部品を製作
  2. 【2】製造元が倒産してしまった衣装金具を製作
  3. 【3】たった1つしかないアクセサリーの予備を製作

 

【1】半世紀前のクラシックカメラの部品を製作

 

完成したカメラの部品

 

半世紀前に製造業者が倒産、さらに専門修理業者も10年前に無くなってしまい、新しく入手することができなくなった、クラシックカメラの部品製作事例です。

 

クラシックカメラの部品の形状はきわめて特殊なものでしたが、製作の参考に実際の部品を送っていただくことが可能だったため、忠実に再現することができました。

 

全10個の予備部品が完成後、お客様から「部品の欠損で悩んでいる人みんなに、このことを知ってほしい!」と、お声をいただけたことが印象的でした。

 

 

⇒ この事例を詳しく見る方はコチラ
※「クラシックカメラの修理に必要な部品を製作」の事例ページにリンクしています。

 

【2】製造元が倒産してしまった衣装金具を製作

 

修理後

 

「とっくに廃盤になり、修理を引き受けてくれるメーカーもないです」と、北海道のお客様より、衣装金具修理のご依頼をいただいたことがあります。

 

北海道から大阪の当社までご連絡をくださったということは、ご依頼当時よほどお困りであったのだと想定できます。

 

故障の原因になった、金属部品が接着する布地部分の白カビをクリーニングし、より頑丈な状態でお客様に返却できたことが誇りです。

 

 

⇒ この事例を詳しく見る方はコチラ
※「破損してしまった衣装の金具を修理」の事例ページにリンクしています。

 

【3】たった1つしかないアクセサリーの予備を製作

 

ゴールドリング

 

「たった1つだけ手作りされたアクセサリーがあります。それを大変気に入ったので、もし失くしてもいいように予備を作っておきたいです」と、ご依頼がありました。

 

オリジナルのアクセサリーに傷をつけないよう、まずは1つ忠実なサンプルを作って、さらにそれを基にロストワックス鋳造用の型を製作しました。

 

この時に製作した予備アクセサリーの数は3個ですが、もし今後何らかの理由でさらに多く作りたいと思った場合、先に製作した型を使ってローコストで対応することができます。

 

 

⇒ この事例を詳しく見る方はコチラ
※「1つしかないお気に入りのアクセサリーを3個製作」の事例ページへリンクしています。

 

無いと困る部品は、壊れる前に予備を製作しておくことがオススメ

 

例えば、カーディガンやコートなどのボタン付きの衣類には、ボタンが取れた時のために予備のボタンが別に付属していることが多いですよね。

 

それは、その衣類に合うボタンが“それ”だと決まり切っているからです。1つだけ違う種類のボタンを付けたら、見た目に違和感が出てしまいます。

 

 

上記の例を基に言えるのは、どうしてもそれで無いと困って、廃盤になっている(廃盤になるかもしれない)部品は、いつか本当に壊れる前に、予備を複数個製作しておくことが望ましいということです。

 

廃盤になっている部品が壊れてから、「これでないと困る!」とご相談をいただくケースが、当社でもよくあります。

 

以下で、その顕著な例を1つご紹介しましょう。

 

紛失して元の形が分からないボタンを工夫して復元

 

コート ボタン2

 

この写真は、「無くなってしまったコートのボタンを複製してほしいです」とご依頼があった時のものです。

 

ボタンを完全に紛失してしまっているうえ、同じボタンを製作・販売している店舗は一向に見つからないということでしたから、元々どんな形・大きさのボタンが付いていたのかが分からず、まさに八方塞がりな状態でした。

 

そのためこの時は、コートに付いていたボタンの跡などから、失くしてしまったボタンの形を推測し、コートと合わせた時に違和感がないフック型のボタンを新しく製作したのです。

 

 

⇒ 紛失したコートのボタンの復元に成功した事例を詳しく見る方はコチラ
※「元の形が分からないコートのボタンを修理」の事例ページへリンクしています。

 

 

この製作はとてもうまくいったのですが、それは当社がこれまで様々な部品の製作に携わってきたからできたことで、本来参考にできるものが何もない状態で、廃盤になった部品を復元することは簡単ではありません。

 

もしも今「これがいつか無くなってしまうと困るな…」という部品があるのなら、変形や傷などができるだけ少ない段階で、その現物を基にした予備部品を製作しておくことがオススメです。基にできる部品があれば、復元の精度は上がるからです。

 

まとめ

 

以上、廃盤になったり倒産になったりして、入手できなくなった部品の製作に成功した事例を3つご紹介しました。

 

 

“部品を復元する”、あるいは“予備を作っておく”ことにおいてネックになるのは、最低ロット数の都合だと思われます。

 

製作コストの兼ね合いから、「1つか2つ、部品を作ってほしい」というだけでは、依頼を受けてもらえないことがあります。

 

しかし当社・杉原産業は、1つからの部品製作に対応しているため、「数個だけ予備の部品を作っておきたい」という相談でも前向きに検討させていただいています。

 

  • ・壊れた部品が廃盤になっていて交換できない
  • ・修理できるメーカーが倒産している
  • ・廃盤になるかもしれないから予備を作っておきたい

 

上記のようなお悩みをお持ちの方は、杉原産業までお気軽にご相談ください。

 

 

廃盤になった部品の製作を1個から依頼するなら杉原産業まで!