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月別アーカイブ: 2016年4月

POM樹脂ギアの追加工~ベアリングが外れない微妙な隙間~

プラスチックギア

POM樹脂ギアからベアリングが外れない程度のクリアランス

今回は、釣りに使うリールのギアを加工されている方から、「POM樹脂ギアの表裏にベアリングが入るハウジングを手で入れても外れない程度のクリアランスがあるように別の製作所にて追加工してもらっています。しかし、芯ブレの酷いものが混じることがあり困っています。ただ、商品の相場があるので、それを下回るように加工できないですか?」とご依頼をいただきました。

もちろん、いつも通り、「できますよー!大丈夫ですよ!」とお伝えをさせていただいて、手書きの図面と加工前のプラスチックギアの写真と現在の完成品の写真を送って頂きました。

 

POM樹脂ギアとは

POMというのは、ポリアセタールの事です。
プラスチック加工をする方などには、POM樹脂やポムなどと呼ばれています。

なので、POM樹脂ギアとは、もうそのままで、ポリアセタール樹脂でつくったギアの事になります。

特徴としては、機械的強度が高く、吸水性が小さく、耐摩耗性にも優れているので、水場で利用するリールに適した材料です。

 

アブガルシアのリールのPOM樹脂ギア

この追加工をすることになったギアは、アブガルシアのリールのPOM樹脂ギアのようです。

アブガルシアというのは、釣り具の総合メーカーです。
釣りをしないのであまりわからないのですが、スピニングリールで有名なメーカーのようです。

なぜ、アブガルシアのPOM樹脂ギアにベアリングを付ける為の追加工が必要だったのかというと、そのままでも使えない事はないのですが、どうも動きが悪く、更に使いやすくするための工夫だったようです。

お客様の想いがあって加工をさせていただくのは、ただただ加工をするよりも楽しく、加工のし甲斐があります!

 

サンプルに5つのPOM樹脂ギアを追加工

今回の加工方法はノウハウが多くつまっているので、お伝えすることはできませんが、芯ブレがなく安定した隙間をプラスチックギアに穴を空ける事に成功しました。

そして、実際にサンプルを送らせていただいてベアリングに入れてからの感じを試していただくと、POM樹脂ギアに空けた穴が安定していたという事でしたので、加工面ではクリアしました。

後は、ここからが問題で、今の加工業者様よりも高くなるようであれば、それはそれでお得ではありません。

しかし、提示した金額は、現在の金額よりも20%程安かったようでした。

実際にお客様のボーダーをはるかに下回る金額で安定した加工だったので、非常に喜んでいただけました!

 

POM樹脂ギアの加工を終えて、杉原産業から一言

なにか目的があって、加工業者を利用されていると思います。
ただ、もし悩みが解消できなくてお悩みの方は、お気軽にご相談ください。

今までの経験から、お手伝いできる事は多くあります!また、したことが無いことでも、できるように考えて実際に解決させていただいております。

POM樹脂などのプラスチックの加工は杉原産業にお任せください。

ベビーカーに付けるアルミ製の回転フックをオーダー製作

フック
 

回転するSカンフック作れないですか?

「回転するようなSカンフックって無くて、なかなか作れないみたいなんですけど、作れませんか?」と、ベビーカーやキャリーバッグなどに使うファンクションフックを販売されているメーカー様からお問合わせを頂きました。

すかさず、「大丈夫ですよ!できますよ!すぐにサンプル出すので、任せてください!」と返事をさせていただきました。

有りそうでない商品って山ほどあるので、実際にないのかなーと調べさせていただいたところ、回転カンとSカンは、それぞれ流通していましたが、この2種類がジョイントされているパーツとなると、ありませんでした。そのため、オリジナルで製作する必要があります。

他には無い商品を製作して、喜んでもらえるのが嬉しいので、難しいなと思ってもできる!という想いで、お手伝いをさせていただいております。

鉄でつくった回転フック

鉄のフック
先ずサンプルとして、鉄を使って線材加工でカットして、ねじって、叩いて、組み立てて、製作させていただきました。

数も数なので機械などを使うと、それなりのコストがかかってしまいます。
そうなるとお客様の負担が増えるだけになるので、手作業で製作をさせていただきました。

しかし、杉原産業では、大量生産をできない方法で製作はしません。

将来的に大量生産をする想定の商品なので、大量生産ができない製作手法では意味がありません。

それでも、大量生産が可能と踏んで、手作業で製作をさせていただきました。

実は軽いものが良いのでアルミでできませんか?

鉄で製作したサンプルを見て頂くと、「できたんですね!」と喜んで頂けました。

しかし、「実は…。軽いものがいいので、アルミでできませんか?」という追加要望が入ってきました。

鉄とアルミは全くもって材料の性質が違います。
その為、鉄でできてもアルミでできない商品は山ほどあります。

だからこそ、お客様も最初に言ってこなかったのかもしれません。

「わかりました、アルミで作りましょう!」と言って製作に取り掛かりました。

実際に、製作することができたので、すぐにサンプルをお客様に提出をさせていただきました。

アルミ製の回転フックはできないと思ってた

アルミで作った回転フックを製作させていただいて、サンプルを出したところ、「できたんですかー!ありがとうございます」と、めちゃくちゃ喜んでくれました。

お客様は何度か業者に依頼したことがあったようですが、今まで作れなかったみたいです。

その為、できないと思っておられたようなんですが、実際につくれることができたので、ビックリされてました。

杉原産業は、どれだけ難しくても「できません!ではなく、できる方法を考える!」というスタンスでお手伝いをさせていただいております。

世の中に無い商品でも、想像の商品でも、できないと思う前に杉原産業にお問合せください。

ギボシ留め金具のオーダー製作~頭に文字を刻印したギボシ金具~

3種類のギボシ

 

【ギボシの詳細情報】

品名:ギボシ留め金具
用途:レザーバッグやカバン、アクセサリーやファッショングッズなどの様々なアイテムの留め金具として利用される。また、ワンポイントアクセサリーとしても人気があります。

ギボシとは?(”擬宝珠=ぎぼうしゅ”との違い)

“起源は諸説あり、一つは仏教における宝珠から来ているとするものである。宝珠は釈迦の骨壺(舎利壺)の形とも、龍神の頭の中から出てきたという珠のこととも言われ、地蔵菩薩などの仏像が手のひらに乗せているものである。 この宝珠を模した形から模擬の宝珠という意味で擬宝珠とつけられたというもの。引用元:ウィキペディア

よく間違えられるものに擬宝珠というものがあり、擬宝珠とは上記のように説明にある、京都の三条大橋の欄干に取付けられている、ボツボツした飾りの部分のことです。

京都三条大橋の擬宝珠


三条大橋の擬宝珠

主にカバンなどの留め金具として利用されるもので、ギボシ・ギボシ金具・ギボシ留め金具と呼ばれています。

擬宝珠と良く似ている形なので、ギボシと呼ぶという所説もあります。

ただ、擬宝珠とは利用する用途が少し違います。

ギボシ留め金具の頭に文字を刻印

ギボシ金具の刻印文字



今回のギボシ金具の頭には写真のように、文字を刻印しています。

これはメーカーの名前を入れたり商品の名前を入れたりする時にこのように刻印をするのですが、ギボシ金具の頭が丸くなっているので、なかなかこのようにキレイに刻印をするのが難しいのです。

この様に刻印をする手法は何種類かあり、形状によって難易度が変わります。

刻印するときの加工方法は4種類

  • ・プレス加工
  • ・エッチング加工
  • ・機械彫り
  • ・レーザー加工

上記の4種類の方法で刻印ができます。

それぞれの加工方法には特徴があります。

プレス加工

フラットな面はかなりクッキリとしたものができるけど、曲面が苦手です。

機械彫り

曲面やフラット面など、どんな面にも利用できます。

エッチング加工

成型加工の前に、エッチングで文字を刻印してから、成型加工を行う。

レーザー加工

レーザーは刻印の深さが出ないので、クッキリでない。

ギボシ金具に向いている刻印手法

今回のように全ての商品で文字がクッキリと均一な仕上がりとなるように刻印にしようと思うと、機械掘りが適しています。しかし、1つあたりのコストが上がってしまいます。

コスト面でいうと、プレス加工が優れているのですが、上から圧力をかけて、型通りに刻印をするプレス加工は、曲がった部分が苦手で、熟練の腕と綿密な調整が必要です。

ただ、仕上がりを見てみると、曲がった部分もものすごくキレイに仕上がっており、実際に納品をさせていただいたお客様には喜んでいただけました。

ギボシ金具のオーダー製作について

今回の一番上の写真は、弊社で製作したいろいろなギボシ金具です。どの依頼も「こんなんできますかー?」といった質問からの依頼でしたが、「できますよー!」と請けさせていただいて、作ったものです。

ギボシ金具のオーダー製作をお考えの方は、いつでもお気軽にご相談ください!

ちょっと難しいものでも、出来る方法を考えます。

オールドタックルのパーツを特殊曲げ加工で作成

ピッグテール2


【詳細情報】

品名:オールドタックルパーツ(ピッグテール)
数量:1000個
材料:真鍮(上にニッケルメッキ)
サイズ:横幅20mm、穴の内径1.5mm
納期:2ヵ月(サンプル作成から)

 

オールドタックルに使うこんなパーツを作れますか?

 

オールドテイストが好きな企業様からお問合せを頂きました。
イメージが送られてきて、「オールドタックルに使う、こんなもの作れますか?」ということです。

そしてイメージを見ていつものごとく「やりますよ!」と返答させていただきました。

 

オールドタックルとは?

 

ブラックバス釣りが好きな方は恐らく知らない人はいないと思います。
ヴィンテージのルアーのことです。

色々ネットで調べてみてもなかなか数が少ないようで、そんなにでてきませんでした。

ちなみに、少し釣りをしたことがある方なら、このパーツどうやって使うの?と疑問に感じると思います。

タックル


取付け位置は、タックルの目の上の部分で、トサカになるように取付けます。

これがどういう効果を得られるのかわかりませんが、ものすごく特殊な形状のルアーになります。

ちなみに、Heddon(ヘドン)というアメリカのルアーメーカーが出している#1700S Wigglerという名前のルアーはピッグテールがついています。

釣り具やさんに行ってもなかなか見ないものですが、オールドタックルが好きな人の間では、1つ10,000円以上のプレミアがついているものもあります。

 

ピッグテールの由来

butanosipppo ピッグテールパーツ


良く見ると豚のしっぽのような丸まり方をしています。

ただ、実はこのピッグテール、小さな丸く巻いている部分の加工がものすごく難しいのです。

 

杉原産業のノウハウを結集した曲げ加工

 

このピッグテールの作成方法を公開することはできませんが。

普通とは違った曲げ加工の方法でやっています。
本来、このような小さく回転させる場合、円を作る部分に棒を挿して曲げていきます。

しかし、1.5mmの小さな内径にしようと思うと、支える棒の方が負けてしまうので、なかなか今回のピッグテールの様に小さな内径ではできません。

その為、特殊な曲げ加工を利用して、この形を作りました。

 

へこんでいるところはプレス加工で

 

ピッグテール


また、丸めたところはペチャンとへこんでいるのが分かると思います。

小さく丸めた部分2箇所と、ネジ止めする部分2箇所の合計4か所をプレス加工でへこませています。

 

サンプルを作成して、確認後に本生産

 

上記の方法でお客様の要望に合うタックルパーツのサンプルを作成してから、お客様に確認していただくと、「これで大丈夫です!」と、そのまま生産に移らせていただきました。

加工工程は次の通りです。

 

  1. 1、寸法を計算して切断
  2. 2、真鍮の曲げ加工
  3. 3、プレス加工
  4. 4、ニッケルメッキ加工

 

基本的にはこの4つの工程で完成です。

工程だけ見るとものすごくシンプルですが、ノウハウが詰まった金属パーツです。

 

今回のお客様も、作りたいという想いを強くお持ちだったので、出来上がった時は大変よろこんでいただけて嬉しかったですね!

杉原産業では、他の業者で断られたり、できるのかな…と悩んでいる方のお手伝いをさせていただいています!

金属パーツ加工ならお気軽にご相談ください!

ステンレス製のパッチン錠をベンダー曲げで作成

パッチン錠


<詳細情報>

品名:パッチン錠
材料:ステンレス
加工:ベンダー曲げ
個数:5個
納期:1週間

 

パッチン錠の部品が無くて困ってます!いくらで作れますか?

 

今回の事例は、修理などをしている会社様からで、ホームページを見てお電話を頂きました。
「パッチン錠の修理をしたいんだけど、部品が無くていくらで作れるのか聞きたいです」という内容の問合せでした。

どんなものを作ればいいの分からないので、図面とか送っていただけますか?と確認したところ、3つの写真を送っていただきました。

パッチン錠②


パッチン錠


パッチン錠1


上記が送っていただいた写真なんですけど、図面ではないのでこれではなかなか寸法が分かりにくいです。
その為、現物を送ってほしいとお願いしたところ、すぐに送っていただけたので、それから寸法などを確認することができました。

そして、実際にできる値段を提示させていただいたところ、お客様の想定と一致していたので、そのまま依頼を頂きました。

 

パッチン錠とは?

 

良く見るものだと思いますが、そもそもパッチン錠って何に使うものなのかというと、旅行バッグや工具箱に多く用いられている留め金具のことです。
また、電信柱の黄色と黒のラインが入ったものを取付けるのも実はパッチン錠です。

パッチン錠の名前の由来は、パッチン錠を止める時になる「パチンッ!」という音から来ています。
そして、パッチン錠以外にも呼び方があり、パチン錠、スナップ錠などとも呼ばれます。

パッチン錠は留め具に利用されるので、錆びて動きが悪くなったり、また劣化して強度が落ちてしまったりしないように、錆びず劣化しづらいステンレスを主に使います。

また、フックになっている部分と引っ張られる構造の留め金具なので、ある程度の張力が掛かります。この張力のおかげで、シッカリと締結できます。

 

ベンダー加工で作成

 

ベンダー加工というのは、ベンダーという曲げ専用の機械を使用して、今回であればステンレスを求めている角度に曲げる金属加工のことです。

ベンダーには、テコの原理で行う手曲げ加工や機械を使って数値を入力して自動で行うNCベンダーや、パイプイスなどのパイプ状になっている金属を曲げる為のパイプベンダーという加工方法も存在します。

どの曲げ加工で行うのかは、材料や目的とするものによって異なりますし、金属加工業者によって行える曲げ加工が違うので、実は値段が本当に様々な加工方法なんです。

そして今回は、小ロットだったので手曲げで行わせていただきました!

 

5個という小ロットでも喜んで対応します。

 

今回の依頼は5個という小ロットでした。
その為、なかなか請けれない加工業者が多いと思いますが、杉原産業では困っている人のために喜んで受けさせていただいております。

だって、喜んでもらえたら嬉しいですからね!

実際にお客様の求められる納期で、要望通りのパッチン錠を作成すると、お客様からありがたいお声も頂きました!

OLYMPUS DIGITAL CAMERA


杉原産業は「作れないかなー、やってくれないだろうなー」と思っている方のお手伝いをさせていただいております。

一度お気軽にご相談ください!