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日別アーカイブ: 2020年4月7日

鞄ベルトのバックル用アルミリングを製作|着色アルマイト処理で美しいブルーに

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アパレル関係業者様からのご依頼で、ベルトバックル用のアルミリングを製作した事例です。

 

お問い合わせを受け、詳細をお聞きしたところ、

 

  • 太さは8mm
  • 内径40mm4つ・26mm4つ
  • 色はブルー

 

とのご要望でした。

 

ベルトといっても、革や布部分に空いた穴に金具を差し込んでサイズ調整するものではなく、端部にリングを2つ取り付け、その2つのリングに逆のベルト端部を通してサイズ調整するもののようです。

 

前者のような複雑な形状は求められませんが、シンプルな分、丁寧な仕上がりが求められました。

 

◆今回のベルトバックル用アルミリングの製作のポイント

まずは、8mmの線材を加工していきます。

 

ヨレや捩れがないよう、きれいな円形のリング型に加工し、継ぎ目を整えます。

 

線材をリング状に加工する作業は、弊社がかねてから得意とする分野でしたので、さらに念入りに確認しながら傷などのないように仕上げました。

 

線材表面にアルマイト処理を施し、ご依頼主様が希望する色味を実現

表面には着色アルマイト処理という加工を施しました。

 

その手順は、リングの表面に人工的に酸化被膜と呼ばれる腐食しにくい層を生成し、さらにその層に着色料を染み込ませるというものです。

 

被膜の厚さや染料の濃度や温度、染色時間によって色味が変わりますので、ご希望の色味に合うように調整し再現しております。

 

2種類の大きさを4つつづ製作し、それぞれ均一な形・大きさになるように気をつけました。

 

◆細かな要望にお応えしながらベルトのバックル用アルミリングを作成できた

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お客様のご要望通りのサイズ、カラーのアルミリングを納品し、お喜びいただくことができました。

 

現在、バックルの製造を国内で取り扱っている業者は少なく、さらにこの事例のような細かな要望を実現できるところはわずかです。

 

衣料品に使用する金具は、小さなささくれでも肌や布などの素材を傷める恐れがありますし、傷があるとそもそも売り物にならないですよね。

 

また、こだわりのデザインの場合、細かい部材であっても形や色味をしっかり再現できることが大切かと思われます。

 

杉原産業には、大きい製造所が持つ設備などはありませんが、その分、作業者が持っているアイデアや技量で柔軟に、丁寧に、対応しています。

 

今回のようなアルミリングは、ベルトのバックルだけでなくキーホルダーや衣類以外の装飾品など色々な場面で応用可能です。

 

サイズ違い(12mm線材まで実績あり)や色違いの製作も可能ですので、ぜひ一度、杉原産業までご相談ください!

 

サックス用ネックストラップの金具を製作|楽器に合うオリジナルアクセサリー

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サックス演奏者の方からのご依頼で、ネックストラップの金具を製作した事例です。

 

サックスを首から提げるときに使用するネックストラップが、他の演奏者が使っているものと同じようなデザインなので、自分らしいデザインの金具を取り付けてオリジナリティを出したいとのことでした。

 

ネックストラップの形状を拝見し、ご依頼主様とデザインの打ち合わせを重ね、ひとまず元型となる金具を一つ製作することになりました。

 

◆ネックストラップの太さに合わせた金具を製作

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ネックストラップを拝見し、80㎜x27㎜程度の大きさを想定して製作を開始。

 

中央にロゴマークが配置され、左右の緩い扇状に広がる部分には幾何学的ですこし和の雰囲気のあるパターンをあしらいました。

 

ご依頼主様からはデザイン性以外にも強度も出して欲しいというご要望がありましたので、ストラップを通す部分など細かい部分にも十分な強度を持たせるように設計しました。

 

ストラップの型はロストワックスによる真鍮鋳物で製作します。

 

まず金具の原型をワックス(ロウ)で作り、原型全体をセラミックなどの鋳物砂で覆います。

 

専用の機器で高温の蒸気を当てて中のワックスを溶かし出したあと、残りのセラミック部分を焼成して鋳型が完成しました。

 

ここに真鍮を流し込んで金具を作ることができます。

 

ワックスを削り原型を作る工程が手作業だったためが大変でした。

 

◆サックスのストラップ用オリジナル金具が完成!元型があるので何個でも作成可能

 

今回は真鍮鋳型の元型をつくり、試しに4個金具を作りました。

 

今後、さらにいくつも作るかもしれないとご検討中でした。

 

正式な発注が入り次第、大量生産に進めることが出来る態勢です。

楽器のストラップなど、手放せないアイテムで尚且つ人目に触れるものは、できるだけ自分らしいものを身に付けたいですよね。

 

ただ、そもそもが専門的な商品で、さらにプロが使うものとなると、個性を表現できるほどのバリエーションは少ないかもしれません。

 

そういったときにこの事例のような、オリジナルのアクセサリーを製作して付けてみるのはいかがでしょうか?

 

個人はもちろん、グループ、例えばバンドや楽団でお揃いで作ってみるのもいいかもしれませんよ。

 

杉原産業では、小ロットからでも金属加工のアクセサリーの製作が可能ですので、ぜひ一度ご相談ください。

社章を作るときに知っておきたい5種類の金属加工

社章 デザインイメージ会社の立ち上げや、事業の刷新などに伴い、新たに社章を作る場合、どんなデザイン・素材で作るのがいいか迷われるのではないでしょうか。

 

企業のイメージに関わる重要なアイテムですので、デザインにこだわり高級感を出しつつもコストは抑えたいとお考えの方が多いかと思います。

 

その中でも重要なのが「金属加工」で、どんな方法で作るかによって、コストや仕上がりが変わります。

 

この記事では、社章作りにまつわる情報と、金属加工について紹介するので、ぜひご参考になさってください。

 

◆そもそもどんな社章をつくりたいかが重要

 

先述の通り、社章を作る際にデザイン性にこだわられる方は多いです。

 

あらかじめ、どんな所にこだわりたいかを、はっきりさせておくことが大切。

 

例えば…

 

  • ・複雑なロゴマークを正確に表現したい

  • ・会社のイメージカラーを正確に表現したい

  • ・高級感のある仕上がりにしたい

  • ・裏面にも模様を入れたい

 

など。

 

社章のデザインによっては、特殊な加工方法でしか作れないというケースもあるので、譲れないポイントなどは、依頼前に優先順位なども含めてまとめておき、業者に伝えることがおすすめです。

 

◆社章を作るときの金属加工の種類

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社章を作るときに用いられる金属加工の種類のうち代表的なものを5つ挙げました。

 

  • ・プレス加工

  • ・鋳物

  • ・切削加工

  • ・印刷

  • ・エッチング

 

それぞれの特徴を紹介していきます。

 

★プレス加工

 

全社員分の社章を作る・刷新するなど、大量に作るときにおすすめの方法です。

 

会社のロゴマークなどの金型を作り、地金(社章の素材となる金属)に押し当て、成形します。

 

細かい文字や図形がくっきりと浮かび上がって立体感になるので、高級感のある仕上がりになることが特徴です。

 

地金には様々な金属を使うことができ、さらに表面にメッキ加工をしたり、凹部分に七宝やエポキシ樹脂などで色をつけたりして、バリエーションを出すことも可能です。

 

★鋳物加工

 

不足分を補填したい場合や、役員など数名分のみ作成する場合など、必要な個数が少ないときにおすすめの方法です。

 

社章の鋳型を作成し、溶かした地金を流し込んで固めます。

 

プレス加工同様、様々な金属に対応し、メッキ加工や、凹部分への色付けも可能です。

 

★切削加工

 

さらに急ぎで少数生産を行いたい場合は金属を削って成形する切削加工という手も。

数個だけ作りたい場合、それぞれ全く同じものを作れるのか疑問に思われるかもしれませんが、1つ1つ手作業というわけではないのでご安心を。

 

現在ではプログラミングによって精密な成形が可能なので、形状によっては鋳造(金型)加工と同等かそれ以上の精度での成形が可能です。

 

★印刷

 

ロゴマークなど社章のシルエットの地金を作成し、その表面に印刷を施して完成させる方法です。

 

金属ならではの立体感は出ませんが、カラフルで鮮明な社章のデザインを生かしたいという場合におすすめです。

 

印刷にはシール印刷やシルク印刷、オフセット印刷など様々な手法がありますが、デザインによって再現できる方法が限られてくることもあります。

 

色や仕上がりにこだわるのであれば、しっかりと相談に乗ってくれる業者を選び、施策なども行うことがおすすめです。

 

★エッチング

 

金属の表面を薬品で腐食させて模様を浮かび上がらせる加工方法で、繊細なデザインにおすすめです。

 

逆にくっきりとした凹凸を浮かび上がらせるのは難しいといえます。

 

腐食させた部分に着色することも可能です。

 

◆社章の地金に使用する金属の種類

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前章でも触れたように、社章に使われる金属は様々です。

 

安く済ませたいときはステンレスが多く、加工しやすい真鍮なども使われることが多いです。

 

また、コストはかさみますが、高級感を出すために金や銀などの貴金属が使われるケースもあります。

 

表面のみ別の金属でメッキ加工することも可能で、着色しなくても金属だけで風合いを変えることもできるでしょう。

 

★金属アレルギーにも配慮した社章を

 

直接肌に触れることは少ないとはいえ、社章は首や顔に近い部分に手で取り付けるので、金属アレルギーを気にされる方もいらっしゃるかと思います。

 

金属アレルギーの原因の多くは「ニッケル」ですので、ニッケルが含まれるステンレスなどは避けておいたほうが良いでしょう。

 

ただ、アレルゲンはニッケル以外にもありますので、社員のなかに金属アレルギーの方がいらっしゃることがわかっている場合は、あらかじめ確認しておかれることもおすすめです。

金属アレルギーについて詳しくはこちら

金属アレルギーになりやすい金属素材と4つのアイテム!誰でもできる予防方法を紹介

 

◆留め具の種類

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社章を取り付ける留め具にも種類があります。

 

下記はスーツの襟の穴(フラワーホール)やネクタイに取り付けることを想定した留め具ですが、それ以外にもネクタイピンやブローチピン・クリップなどと組み合わせることも可能です。

 

★タイタック

 

多くの社章に使われる一般的な留め具です。

 

ベアリングの技術が使われた留め具で、真ん中のリング状の部分をずらすことで留め外しができます。

 

簡単な手順で留め外しができるとはいえ、装着時はしっかりとホールドされていて取れにくいという特徴があります。

 

・ミニタイタック

 

タイタックと同じ構造でひとまわりサイズの小さい留め具で、コンパクトなものの方が良いという場合はこちらを選ばれるようです。

 

ただ、針とキャッチのサイズがそれぞれタイタックとは異なり互換性がないことが多く、「留め具だけ変えたい」「社章だけ変えたい」などの場合は注意された方が良いでしょう。

 

★ロータリーネジ

 

ネジ状になった昔ながらの留め具で、しっかりと固定することができます。

 

先端が尖っていないので、フラワーホールなど、もともと穴の空いている部分にしか付けられません。

 

★蝶タック

 

ピンバッジなどにもよく使われている留め具で、キャッチについた2枚の羽根状の部分をつまむことで留め外しができます。

 

作りが簡単で、着脱も容易な分、取れやすいというデメリットがありますが大量生産には向いているでしょう。

 

◆まとめ

 

社章作りにまつわる金属加工の方法やポイントなどについて紹介しましたが、いかがでしたか?

 

会社のイメージを左右するだけでなく、一度作ったら長く使うことが想定されるものですので、納得のいくデザイン・仕上がりの社章ができるといいですね。

 

弊社、杉原産業では社章作りも承っており、細かなご要望にもお応えできますので、ぜひ一度ご相談ください。