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日別アーカイブ: 2015年10月29日

腐食の進んだ鉄製のチェーンをステンレスで作り替え

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<商品詳細>
商品 :チェーン
材料 :ステンレス
納期 :3週間
ロット:10本

<鉄製チェーンのお悩み>

「チェーンの腐食が進み、何とかして欲しい」とのご連絡がありました。
お客様から持ち込まれたチェーンを見てみると、素材は鉄製で、腐食だけでなく、溶接がはずれ、Sカン部分の歪みもありました。ちなみにSカンはチェーンの先端部のS字に曲げられた部品のことで、駐車場の壁やポールに引っ掛けるために必要です。

お話では立体駐車場に使用しているチェーンだそうで、「雨ざらしになるのでどうしても錆びてしまう」とお悩みでした。また溶接のはずれとSカンの歪みに関しては、自動車の入出庫の際に轢いてしまって出来たとのことでした。

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<屋外に金属製品を使う場合はステンレスがお勧め>

今回のように駐車場の車庫前にチェーンを張る場合、入出ごとにチェーンをはずし、出庫後にまたチェーンを張れば、溶接がはずれることも、Sカンが歪んでフックが効かなくなることもありません。しかし、急いでいるときなどどうしてもその手間を惜しんでチェーンを轢いてしまうことはよく
あります。その上、鉄製のチェーンとなると、腐食はある意味当然といえます。腐食の進みやすい屋外で金属製品を使いたい場合は、錆びにくく、かつ丈夫なステンレスがお勧めです。

<ステンレスチェーンの製作工程>

現在は、鉄製、ステンレス製に関わらずチェーンを材料として仕入れることが出来ますので、今回は仕入れたチェーンをお客様のご希望の長さに切断して、Sカンの部分のみ弊社で作成しました。

ステンレスは金属としては硬い部類になるので、これぐらいの太さのものをS字、もしくは溶接可能な輪に「手曲げ」していく作業は高い技術と経験が必要です。溶接に関しても質の高い加工ができるアルゴン溶接で仕上げています。

<杉原産業からのコメント>

ステンレスは鉄に比べると金額的にも高いので、まず予算的なことを考えられるかと思います。しかし、今回のように腐食や劣化によって短期間で作り替えることになっては何の意味もありません。

鉄製のSカンの加工はステンレスに比べて安価で加工が簡単です。ただすぐ傷みます。
最初は高くても用途に合ったものを使えば、綺麗な原型を長期間保ち、最終的には安上がりです。

作成する側の弊社としても、硬いステンレスは加工が難しいのは確かですが、Sカンのフックが甘くなって引っ掛けられなくなると、チェーンその物の意味がなくなってしまいます。そういった考えから今回はステンレスで作成しました。

→高品質の金属製品・金属パーツのご用命は、日本の部品屋・杉原産業までご連絡
ください!

難易度の高いハンドメイドのアパレルパーツに挑戦

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<商品詳細>
商品 :ストールピン
材料 :真鍮
納期 :無し
ロット:数千個

<技術的に高難度なハンドメイドパーツ>

ご注文承っているアクセサリーやアパレルのハンドメイドパーツの多くは、弊社の長年の製作技術でご満足いただいておりますが、中には工業製品並みの難しいご要望をいただくこともあります。そんな時こそ物作りの真価が問われる大切なタイミング。

今回はサンプル製作の段階から三回も作り直したステンレス製のハンドメイドパーツを紹介します。

アクセサリーやアパレルパーツのご注文は、最初から寸法が決まっているものばかりではなく、お客様のイメージがどういったものかをこちらで読み取るところからスタートします。

今回のご依頼もお客様からイメージ図をいただき、それにそって弊社でサンプルを製作しましたが、なかなかお客様がイメージされている仕上がりにはならず非常に苦労しました。

<パーツの製作工程>

弊社にご依頼されるお客様のほとんどが少数注文、規格にないものが多いため、製作は完全にゼロの状態からのハンドメイドです。今回は円形のものと角形のものとがあり、その中でそれぞれ形状の異なる3パターンのご注文でしたが、特に苦労したのは角型のパーツです。

写真をご覧の通り、大きさもそれぞれ違うため、各パーツに合わせて直径15mm~20mmのステンレスの丸棒から角型に成型します。単純に見えますが、丸いものを四角くするというのは技術的に非常に難しく、さらに中央のつまみのわきに1mmの穴が開いていますが、相当の厚みがあるステンレスに1mmの穴を開けるため、こちらもなかなか技術を要する作業でした。

<杉原産業からのコメント>

アクセサリーやアパレルパーツは時期ものや限定ものもあるため、少数でのご注文がほとんどです。お客様も技術的に詳しい方ばかりではないため、用途が不明なままで製作することも稀にあります。今回のように高度な技術を要求されるハンドメイドパーツとなると、なかなか他社で受け付けてもらえないのも確かに分からなくはありません。

しかし、物作りは必ずどこかでつながっているもので、どんなお客様からのどんなご依頼でも、難しいご注文というのは後々きっと役に立ちます。どこにも受け付けてもらえなかったご注文に対して決して退かず「弊社でどこまでできるかを腕試しをさせていただける、大切な機会だ」と杉原産業では考えています。→アクセサリーやアパレルに必要なハンドメイドパーツのご用命は、日本の部品屋・杉原産業までご連絡ください!

純正のアクセサリーを真鍮で、よりお洒落に

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<純正品をアクセサリーとしても映えるオリジナル製品に>

お付き合いのあるお客様から、鍵作成の依頼を受けました。今回は玄関などの施錠ではなく、鞄などについている錠前用の鍵とのことで、アクセサリーに近いものです。元々の純正の鍵に面白みと洒落っ気を持たせたいとのご注文でしたので、錠に合わせて真鍮を使って三種類の鍵を作成しました。

弊社ではアクセサリーやチャームといった雑貨のご注文も多数取り扱っていますが、雑貨をご依頼されるお客様は、金具製作に詳しくない方もいらっしゃいます。材質や寸法に関して全くご存知ない方もおられ、お客様のイメージされているものをこちらでいかに作成できるかがアクセサリー作成の重要なポイントです。今回は、納期についてはお客様から特に指定がなかったので、先にこちらでサンプルまで仕上げました。

<真鍮を用いてのアクセサリー製作>

真鍮は銅と亜鉛の合金で、「黄銅」とも呼ばれています。鉄やステンレスに比べてやわらかく、加工もしやすいため、アンティーク調のチャームやアクセサリーとして人気が高い金属です。また錆びにくく、アクセサリーであっても十分に実用品としての機能を兼ね備ることができます。

ちなみに鍵のような作品の場合、材料となる真鍮の棒から切断、曲げ、研磨などの工程を経て作成することも可能ですが、今回は鋳型を作り、そこに溶かした真鍮を流し込む方法で成型しました。鋳型を作るのには時間も費用もかかりますが、その分ズレのない安定した製品を大量に作成することができます。

鋳型を作る

溶かした真鍮を流し込む

成型後研磨

メッキ塗装

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<杉原産業からのコメント>

まだサンプルの段階ですが、鋳型を作っておくとその後の急な注文に対して素早く対応できるため、今回は流し込みという方法を取りました。メッキについてはアクセサリーとしても映える物を意識して、真鍮の素材としての美しさを活かした物、そこから少し色をくすませたアンティーク調の物、黒く塗装し艶消しした物の三種類を作成しています。

また、錠に差し込む先端部分はもっとも精度が求められますが、ここで部品屋として長年積み上げてきたノウハウが活きてきます。アクセサリーとはいえ鍵本来の機能に問題あっては意味がありません。アクセサリー、雑貨であっても長持ちするよう丁寧に仕上げています。

→質の高いアクセサリー作成のことなら、日本の部品屋・杉原産業までご連絡ください!

フライフィッシングのためのタイイングツールで腕試し

<高品質のフライ製作のための高品質なタイイングツール>

「ライモンツールス」という弊社で立ち上げたフライ製作用のタイイングツールを紹介します。

ライモンツールスの起源は、日本でも数少ないフライフィッシングの資格を持った先生に「タイイングのいい治具が欲しい」と依頼を受けたことに始まります。

まず「フライ」ですが、これはフライフィッシング、つまり渓流釣りのための、毛ばりのことを指します。そして「タイイング」とはそれを製作する行為のことを指し、「ツール」というのがその治具です。

もちろんフライ自体は既製品もありますが、フライフィッシングに造詣の深い方はフライをご自身で納得いくように自作されるため、当然そのためのツールも広く出回っています。

インターネットで「フライ」「タイイングツール」と検索するだけで、セット品から単品まで数多くの治具が出てきます。値段もピンからキリまで、材質も金属から樹脂まで豊富にあり、そうなってくると日本の部品屋としての血が騒ぐというもの。

タイイング自体とても細かい作業になるため、そのためのツールとなると、どれぐらいのものができるか、かなり難しい技術を要しますが、今回も採算に見合わないのを承知で「とにかく良いものをつくろう」という心意気で、腕試しのつもりで作りました。

<各タイイングツール紹介>

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ヘアーパッカー(写真左):

このツールはクリップヘッドを密にするためのものです。長らくフライフィッシングをされている方なら「プッシャー」というほうが馴染みがあるかもしれません。樹脂製のもの、または押し込むための穴が一つしかない筒状のものもありますが、弊社「ライモンツールス」ではアルミ製でホールも四つあり、様々なフライタイイングに柔軟に対応できます。

ラインワインダー(写真右):

こちらはフライフィッシング歴が長い方でも意外と利用されない方もいます。しかしラインワインダーがあれば、フライラインの交換、収納、そしてメンテナンスが効率よく行えます。一度ご利用になると手放せないこと間違いなしの一品です。ラインワインダーも市場に多く出回っているものは、その多くがプラスチック樹脂ですが、弊社ではアルミ製で金属としての堅牢性と軽量化を追求しています。先端部の割れ目は金属では加工しにくく技術的にも難易度の高い部分ではありますが、ラインワインダーの要となってくる箇所でもあり、妥協無しの製品に仕上がりました。

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タイイングニードル(写真左):

ニードルは細かな作業を強いられるフライタイイングにおいて大きく真価を発揮します。こちらもほかのツールと同じくボディはアルミ製で軽量化を図りました。また使い込んでいくうちにヘタリが気になる先端の針の部分はステンレス製です。針は柄の部分のねじで解放するとフリー状態となるため、使いやすい長さで固定すれば、あらゆる作業をこれ一本で行う事ができます。

ダビングブラシ(写真右):

ダビングブラシはその名のとおりブラシです。アンダーファーを採取したり、ダビングボディやヘアーウィングを梳かし、整えるために使います。毛先にはヘタリの少ないステンレスを用い、且つしなやかに仕上がるよう0.1、0.15、0.2ミリの三種類の太さのワイヤーを使っています。金属でいかにやわらかく仕上げるかが最大の課題でしたが、お客様に満足いただける仕上がりになりました。タイイングニードルと同じく毛の長さを手元のねじで調整できるようになっているので、金属製のブラシとは思えない使い心地を体感できます。

<杉原産業からのコメント>

フライタイイングは非常に細かい作業の連続で、またフライとひと言に言っても多くの種類があるため、納得のいくフライを作るには、それ相当のタイイングツールが必要になってきます。

最初にフライフィッシングの先生からお声をかけていただいたときは「とにかく喜んでいただける質のいいものを作ろう」という一心でしたが、最近では趣味でフライフィッシングをやられている方のブログで弊社「ライモンツールス」のタイイングツールを使っていただいている記事をよく拝見します。結果はそのときは分からないものですが、こうして徐々に弊社の製品が多くの人の間で喜ばれていることを思うと、この先の仕事にも自然に熱が入ります。

→高品質なものづくりに必要なツールのご相談は、日本の部品屋・杉原産業までご相談ください!