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フライフィッシングのためのタイイングツールで腕試し

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<高品質のフライ製作のための高品質なタイイングツール>

「ライモンツールス」という弊社で立ち上げたフライ製作用のタイイングツールを紹介します。

ライモンツールスの起源は、日本でも数少ないフライフィッシングの資格を持った先生に「タイイングのいい治具が欲しい」と依頼を受けたことに始まります。

まず「フライ」ですが、これはフライフィッシング、つまり渓流釣りのための、毛ばりのことを指します。そして「タイイング」とはそれを製作する行為のことを指し、「ツール」というのがその治具です。

もちろんフライ自体は既製品もありますが、フライフィッシングに造詣の深い方はフライをご自身で納得いくように自作されるため、当然そのためのツールも広く出回っています。

インターネットで「フライ」「タイイングツール」と検索するだけで、セット品から単品まで数多くの治具が出てきます。値段もピンからキリまで、材質も金属から樹脂まで豊富にあり、そうなってくると日本の部品屋としての血が騒ぐというもの。

タイイング自体とても細かい作業になるため、そのためのツールとなると、どれぐらいのものができるか、かなり難しい技術を要しますが、今回も採算に見合わないのを承知で「とにかく良いものをつくろう」という心意気で、腕試しのつもりで作りました。

<各タイイングツール紹介>

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ヘアーパッカー(写真左):

このツールはクリップヘッドを密にするためのものです。長らくフライフィッシングをされている方なら「プッシャー」というほうが馴染みがあるかもしれません。樹脂製のもの、または押し込むための穴が一つしかない筒状のものもありますが、弊社「ライモンツールス」ではアルミ製でホールも四つあり、様々なフライタイイングに柔軟に対応できます。

ラインワインダー(写真右):

こちらはフライフィッシング歴が長い方でも意外と利用されない方もいます。しかしラインワインダーがあれば、フライラインの交換、収納、そしてメンテナンスが効率よく行えます。一度ご利用になると手放せないこと間違いなしの一品です。ラインワインダーも市場に多く出回っているものは、その多くがプラスチック樹脂ですが、弊社ではアルミ製で金属としての堅牢性と軽量化を追求しています。先端部の割れ目は金属では加工しにくく技術的にも難易度の高い部分ではありますが、ラインワインダーの要となってくる箇所でもあり、妥協無しの製品に仕上がりました。

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タイイングニードル(写真左):

ニードルは細かな作業を強いられるフライタイイングにおいて大きく真価を発揮します。こちらもほかのツールと同じくボディはアルミ製で軽量化を図りました。また使い込んでいくうちにヘタリが気になる先端の針の部分はステンレス製です。針は柄の部分のねじで解放するとフリー状態となるため、使いやすい長さで固定すれば、あらゆる作業をこれ一本で行う事ができます。

ダビングブラシ(写真右):

ダビングブラシはその名のとおりブラシです。アンダーファーを採取したり、ダビングボディやヘアーウィングを梳かし、整えるために使います。毛先にはヘタリの少ないステンレスを用い、且つしなやかに仕上がるよう0.1、0.15、0.2ミリの三種類の太さのワイヤーを使っています。金属でいかにやわらかく仕上げるかが最大の課題でしたが、お客様に満足いただける仕上がりになりました。タイイングニードルと同じく毛の長さを手元のねじで調整できるようになっているので、金属製のブラシとは思えない使い心地を体感できます。

<杉原産業からのコメント>

フライタイイングは非常に細かい作業の連続で、またフライとひと言に言っても多くの種類があるため、納得のいくフライを作るには、それ相当のタイイングツールが必要になってきます。

最初にフライフィッシングの先生からお声をかけていただいたときは「とにかく喜んでいただける質のいいものを作ろう」という一心でしたが、最近では趣味でフライフィッシングをやられている方のブログで弊社「ライモンツールス」のタイイングツールを使っていただいている記事をよく拝見します。結果はそのときは分からないものですが、こうして徐々に弊社の製品が多くの人の間で喜ばれていることを思うと、この先の仕事にも自然に熱が入ります。

→高品質なものづくりに必要なツールのご相談は、日本の部品屋・杉原産業までご相談ください!