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日別アーカイブ: 2020年2月19日

ニッケルフリーのアクセサリー用金属ワイヤーを製作した事例

皆さんは、ピアス・ネックレスなどのアクセサリーを購入する際、素材表示を見たことがありますか?

 

購入したアクセサリーにニッケルやパラジウム、銅などが使用されていた場合、人によっては「金属アレルギー」を引き起こします。

肌とアクセサリーが触れていた部分が赤みを帯びてしまったり、痒くなる原因となりますので、金属製のアクセサリーを選ぶ際には必ず確認した方が良いのです。

 

今回は、「金属アレルギー」を引き起こしやすい素材である「ニッケル」を使わない、アクセサリー用の金属ワイヤーを製作した事例を紹介します。

 

ニッケルは金属製品の定番素材!しかし、アレルギーの原因になることもある

ニッケルという名前の金属自体、あまりなじみがないと思われる方もいるかもしれませんが、実はニッケルは、今や多くの金属製品に使われている「ステンレス」を作るうえでは欠かせないものなのです。

 

しかし、汗や皮脂と反応してしまい、アクセサリーの場合アレルギーの原因になったり、タンブラーなどの場合ですと、独特の金属臭さを感じる原因にもなってしまいます。

ステンレスの金属臭さを何とかしたい場合の対策方法を詳しく紹介した記事を公開しておりますので、気になる方はそちらも読んでみてくださいね。

ステンレスが金属臭い…。金属臭の原因と家でもできる対策方法を紹介

 

ニッケルフリーの金属ワイヤーを製作した事例

 

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今回、そんな「金属アレルギーの原因になりやすい」といわれているニッケルを一切使わない「ニッケルフリー」という手法で、ピアス用の金属ワイヤーを製作した事例を紹介いたします。

 

◆「ニッケルフリーのピアスが作りたい」とのご要望

 

今回の金属ワイヤー製作依頼にあたり、「ニッケルフリーのピアスが作りたい」という要望をいただきました。

ピアスはアクセサリーの中でも、より高確率で金属アレルギーを引き起こすといわれています。

そのため、ニッケルフリーのピアスやアクセサリーを作りたいと考えている方も少なくないようです。

 

◆ニッケルを使わない代わりに、メッキ加工でサビにくさを実現

 

ニッケルフリーということは、ステンレスに比べてサビやすくなってしまいます。

そのため、メッキ加工を施して「サビにくさ」を実現しました。

 

ただし、長期間使っているとメッキが剥がれ、そこからサビが進行してしまうこともあります。

金属アレルギーを引き起こさないというメリット故のデメリットもあるのです。

 

◆細かな作業になるため、すべて手作業でおこなった

 

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今回、細い金属のワイヤーをピアス用に加工するため、切断面を丸くしています。

機械作業ではどうしてもできないほど細かい作業になるので、すべての切断面を手作業で丸く加工しました。

 

まとめ:金属製作のプロだからこそできる提案がある

今回、ニッケルフリーのピアス用金属ワイヤーを製作しました。

金属アクセサリーの製作依頼でニッケルフリーを希望される方は、最近では少なくありません。

 

ただニッケルフリーにするだけであれば、そう難しいことではありません。

しかし、ニッケルフリーにすることで起こるデメリットへの対策方法などを提案することは、金属加工を長年続けてきた「杉原産業ならではの強み」と言えるでしょう。

 

杉原産業では、「一見難しいと思えるような製作でも、まずは挑戦する」という姿勢をもって臨みます。

「ほかの製作所では請け負ってもらえない」「質の高い金属製品を大量生産したい」とお考えの方は、是非一度「杉原産業」までご相談ください!

スポーツ用品の「差し込み式ボールロックピン」を忠実に再現・製作した事例

皆さんは、「ロックピン」というものをご存じでしょうか?

 

「ロックピン」とは、テニスのボールバスケットやトレーニング器具などのスポーツ用品に使われている固定用金具のことです。

比較的小さいものなので、長年使っていることで破損したり、紛失してしまうなど、使用するうえでの悩み事は尽きません。

 

しかも、多くの場合は数本がワンセットになっており、「一本だけ予備が欲しいな…」と思っても、完全に同じものが単品で販売されていなかったりするので、なかなか手に入りづらいものです。

 

今回は、そんな「ロックピン」を忠実に再現・製作した事例を紹介いたします。

「紛失した、または壊れてしまった。」「いざという時のために予備を持っておきたい。」という方は、参考にしてみてくださいね。

「完全に同じものを作ってほしい」とご要望があった

今回のご依頼主様は、とある学校のアメフト部の方でした。

「長年使用していた器具のロックピンが壊れてしまったので、同じものを作ってほしい」とのご要望でした。

完全に同じものに仕上げるためには、かなり精密な技術が要求されるので、今回のご依頼主様は「予算内で頼めるところがなかなか見つからず…」と、困り果てたご様子でした。

 

壊れたロックピンを郵送いただき、それを元に、製作することとしました。

ロックピン製作時の注意点:狂いの無いサイズに仕上げる必要があった

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今回制作したロックピンは、アメフト用品で使う差し込み式のロックピンです。

球状部分の内側にはスプリング(バネ)が入っており、差し込むことで「カチッ」と鳴って、カエシ状になるので、しっかりと固定することができます。

 

差し込み用の穴より大きいと入りませんし、逆に細いとしっかり固定できなくなってしまうので、寸分の狂いなく仕上げる必要がありました。

 

また、球状部分に入っているスプリング(バネ)が強すぎると、取り外しに影響が出ますし、弱すぎると今度は簡単に外れてしまい、固定具として頼りなくなってしまいます。

 鉄とステンレスを切削してロックピンを製作した

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今回は、元のロックピンでも使用されていた「鉄」を使用して棒状部分を製作し、球状部分と2重カン部分には、耐食性(サビにくさ)・耐久性(頑丈さ)に優れる「ステンレス」を使用しました。

 

球状の部品がとスプリング(バネ)が入っている可動部分は、サビてしまうと押し込みにくくなったり、壊れてしまう原因にもなってしまいますので、サビに強い素材を使う必要がありました。

 

◆「切削」での製作により、ローコストかつ素早い納品を実現した

製作方法は、金属を削って形を作っていく「切削」という技法を用いています。

完成品よりも大きな金属を削るので、素材にロスが出てしまい、コストがかかってしまうようにも思えます。

しかし、実は一点物などの場合は、金型を製作するよりも費用が抑えられ、物によっては納期も短くなるという特徴があります。

 

まとめ:納品の先のことまでを考えて製作することが杉原産業のモットー

今回製作した「ロックピン」は、頻繁に取り付け・取り外しをするものですので、どうしても破損の可能性は高くなってしまいます。

そのため、納品後もより長く使ってもらえるように、耐食性・耐久性のあるステンレスを使用するなど、素材選びの部分にも工夫を施しています。

 

そのほか、短納期・ローコストを実現するために製作の手法を考えたりと、製作全体を通して、ご依頼主様の要望を取り入れつつ、最高の仕上がりにするにはどうしたらいいのかを考えて取り組んでいます。

このように、杉原産業では「納品して終わり」ではなく、「納品後も、より長く使っていただけるような工夫を最大限取り入れること」を考えています。

 

「信頼できる金属加工業者を探している」「請け負ってくれる業者がなかなか見つからない」、そんな方は是非一度、「杉原産業」までご相談ください!