オフィシャルブログ

日別アーカイブ: 2016年3月31日

難削材(高純度のタングステン)を加工して業務用カッターの製作

カッターアップ


 

ホームページを見たお客様より「高純度(99%以上)のタングステンの加工ってできますか?」とのことでご相談いただいたのが、今回の業務用カッターご依頼の経緯でした。

お話を聞かせていただくと、色んな会社に加工は難しいんでうちはやっていないです。と散々断られたとのことでした。そんな中、杉原産業のホームページを見たお客様は「ここなら何とかしてくれるじゃないだろうか。」とお電話いただくことができました。

お客様の要望は以下の通りでした。

  • ・胴体は冷間圧延鋼板、刃の部分はタングステンを使用
  • ・タングステンは高純度の物を使用
  • ・冷間圧延鋼板の厚みは1mm
  • ・厚み1mmの冷間圧延鋼板に0.25mmの穴を0.35mmの深さであける
  • ・そのあけた穴に加工して尖ったタングステンを埋め込む

 

<商品詳細>

品名:業務用カッター
サイズ:厚み1mm
材料:タングステン

タングステンの特徴を活かしたカッターの刃

カッター失敗
カッター失敗


タングステンを削るときに割れてしまった失敗作です。

難削材(高純度のタングステン)を尖らす加工は失敗の繰り返しでした。その理由としては、ダイヤモンドとまではいかないですが、高純度のタングステンは金属の中でもとても固いです。更には高密度ということも相まって削ることが大変難しい金属です。

タングステンは鉄や銅などに比べると一般の人には少し聞きなれない素材だと思います。とはいえタングステンという金属はとても万能です。その主な特徴は熱に強い。3,000度以上が溶ける温度と言われています。目安としては鉄で1,500度といわれているので熱への強さはピカイチです。またずっしりとした重量があります。高密度の為、同じ大きさの鉄と比べても2倍以上の重さがあります。ご依頼主様はこういったタングステンの特徴を活かして、高純度タングステンの業務用カッターを求められていたのだと思います。

試行錯誤の末、タングステンの加工に成功

タングステンの加工成功


タングステンの加工成功②

カッターの刃の完成です。

ここから厚み1mmの冷間圧延鋼板にタングステンの刃をはめこんで業務用カッターが完成しました。

カッターアップ


カッターアップ


タングステンを尖らせる加工もとても難易度が高かったのですが、厚み1mmの冷間圧延鋼板に、タングステンが納まるように加工するのも、一苦労でした。とはいえお客様の「できないだろうなぁ」を解決するのが杉原産業のモットーです。

お客様からは「難しい加工やから誰も受けてくれへんかったんですけど、キレイに仕上がって一安心です。」とありがたいお言葉をいただきました。

お客様のご要望を叶えるたい!金属パーツの製作ならお気軽に杉原産業までお問い合わせください。

ペンダントトップにもなる真鍮の人型アクセサリーチャームを製作

4種類のチャーム
 

【詳細情報】

品名:人型アクセサリーチャーム(ポールガール)
数量:1200個(デザイン4種×2色 各種150個づつ)
カラー:ゴールド・シルバー
サイズ:W12mm×H31mm×D3~4mm
納期:1ヵ月(サンプル作成から)

 

人型のチャームを作りたいけど、完成のイメージが沸かない

 

今回、ホームページを見たお客様からメールで、「人型のアクセサリーチャームを作りたいんですが、良い方法ないですか?」とメールでお問合せを頂きました。
頂いたメールの中に、正面から書いたようなイラストが添付されていたので、ご連絡をさせていただいて、お話しを聞かせて頂くとお客様からこうしたい!という要望とまた別の不安点が出てきました。

要望は、「2色のバリエーション(シルバーとゴールド)で少し高級感の出るようにしてほしい」という事、そして不安点というのは、正面からの平面のイラストしか書けないので、完成がどんな感じになるのかイメージできないという事でした。

それだったら!という事で、先ずメッキ加工はせずにイラストを見ながら形だけのサンプルを制作させていただいて、写真でご確認頂きました。

 

チャームの形のイメージが付いたし気に入りました!ただ商品化しても売れるのか不安

 

サンプルを送ってから、実際にお客様に確認していただくと、「出来上がったサンプルはものすごく気に入りました!立体感もあるし、完成形がイメージできました。ありがとうございます!」という喜びの声を頂きました。
しかし同時に、商品化しても売れるのか不安と言っておられて、少々自信が無さそうにされていました。

確かに、商品を作る時は誰もが売れるのか不安だと思います。
ただ、せっかく悩んで問合せを頂いたのだから、どうせなら一度完成品を作ってみよう!と考えて、お客様の要望だったシルバーとゴールドの完成形を実際に送らせていただきました。

 

真鍮とメッキ加工で高級感があり、ヒールのラインも綺麗なチャーム

 

ポールガールチャーム4種類
完成形をお客様に確認いただくと、想像よりもキレイな仕上がりで、これなら売れそうだと思っていただけたようでした。
そして、正式に「4種類のデザインでシルバーとゴールドのカラーバリエーションで150個ずつでお願いします」と、ペンダントトップにもなりそうな高級感のある人型のアクセサリーチャームの製作依頼を頂きました。

 

ロストワックスで人型のアクセサリーチャームを製作

 

生産数が合計で1200個と少量だったので、比較的安価に製造できるロストワックス(鋳造)を採用しました。
実際に行ったこのチャームの製作工程は

1、ロストワックス用の金型を製作

2、金型に真鍮を流し込む(鋳造)

3、仕上げ加工

4、メッキ加工

5、完成

 

基本的にはこの流れです。

そして仕上がったものが、このポールガールのデザインをしたペンダントトップとしても使えそうなおしゃれなチャームです。

チャームは、カバンにつけるアクセサリーだったり、ペンダントのワンポイントとして使うものだったり、用途や大きさなど本当に多種多様だと思います。
しかし、チャームはアクセサリーなのでデザインが非常に大切です!
そして、人によってデザインの細かいところにコダワリがあると思います。

実は、ロストワックス(鋳造)を採用した理由はコストだけではありません。
ロストワックスは、小さくて細かい三次元の形状を得意としています。
今回はこういった理由もあって、ロストワックスを採用しました。

片足を上げたポールガールのチャーム
OLYMPUS DIGITAL CAMERA

お客様からチャームの商品化完成と喜びのお声を頂きました!

ついこの前、お客様からご連絡を頂きました。

「御社が心を込めて作っていただいた4つのポーズのイヤリングが完成し、これから販売に向けます。だから先にお見せいたします!本当に可愛く作っていただきありがとうございます。」

商品を見せていただくと、イ「ヤリングとしてチャームを商品化されたようでした!

イヤリングチャーム(ポールガール)
作ったものが商品化するのは嬉しいですね!

杉原産業から一言

 

今回は、お客様のデザインしたものがものすごくお洒落で良いデザインでした。
しかし、商品化に対して自信をなさそうにされていたので、勿体ないなーと感じたので完成品を作らせていただきました。

 

結果的には正式に依頼を頂けたから良かったですが、完成品を依頼を頂く前に製作するというのはリスクがあります。
それでも、困ってる人の役に立ちたい!喜んでもらいたい!という想いでアクセサリーの加工や製作をさせていただいています。

 

チャームやアクセサリーの製作でお悩みの方は、いつでもお気軽に杉原産業にご相談ください。