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硬いピアノ線の曲げ加工 | わずか5mmの調整に成功

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ピアノ線横-min

 

杉原産業では、これまで様々な素材の金属線を、様々なご要望にお応えして曲げ加工してきました。

 

そして先日は、難易度の高いピアノ線の曲げ加工依頼をいただきましたので、今回の記事でご紹介いたします。

 

ピアノ線は鉄線や真鍮線と比較して硬く、曲げ加工が難しい

 

金属線とひと口にいっても、素材によって様々な呼び分けがあります。

 

中でも炭素鋼で出来たピアノ線は、鉄で出来た鉄線・真鍮で出来た真鍮線などと比較するととても硬いため、曲げ加工にはテクニックが要ります。

 

後述しますが、お客様からは細かい曲げ具合の指定もあったため、キレイに仕上げるには一筋縄ではいかないと推測されました。

 

ピアノ線左側の”5mm幅曲げ”が加工の難関ポイント

 

曲げ加工イメージ-min

 

上の図は、お客様よりいただいたピアノ線の曲げ加工の仕上がりイメージです。

 

図を見る限りでは、商品をひっかけるハンガーフックのような使い方をされるようです。

 

横幅・縦幅、全体の形状についても図の通りおおまかな指定がありますが、特に重視されていたのは、ピアノ線の左側、商品を挟みこむ部分の曲げ幅です。

 

商品をきっちり挟みこめるように、5mmという狭さで調整する必要があるとのことでした。

 

先述したように、ピアノ線は非常に硬く繊細な曲げ加工が難しい金属線です。

 

普通に曲げるだけでも大変ですが、わずかな幅を調整して曲げることはさらに大変ですので、金属パーツ製作・加工業者としての腕が試される一例だと感じました。

 

5mm幅の曲げ加工に成功し、ピアノ線の両端を面取りして完成

 

ピアノ線幅②-min

 

曲げ加工が完成したピアノ線の下に、スケールを置いてみました。

 

少し見づらいかもしれませんが、挟み込み部分の1番狭い部分が、お客様のご要望通り5mmに調整できていることがお分かりいただけるでしょうか?

 

この部分に何を挟みこむのか、詳しくはお伺いしておりませんが、きっときっちり挟めることでしょう。

 

後は、ピアノ線の両端の面取り(手に取る人がケガをしないように角を取って丸くする)、表面のメッキ仕上げを行って、加工は完了しました。

 

非常に硬いピアノ線ならではの難しい加工ではありましたが、お客様のご要望通りにキレイに仕上げることができたので良かったです。

 

 

他の金属パーツ製作・加工会社では加工が難しいと言われた金属線の加工も、当社「杉原産業」なら可能かもしれません。

 

ロット数や予算の都合で加工を断られた場合であっても、ぜひ1度ご相談をいただければと思います。

 

難しいピアノ線の曲げ加工なら杉原産業におまかせください!