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感染症対策に役立つ「ドアオープナー」の基礎知識|使える場面とオススメの素材も紹介

コンセプト・フォト

皆さんは、どのような感染症対策を行っていますか?

「マスク」「手洗い」「うがい」はもちろんのこと、「手袋」なども有効とされていますね。

実際、ほかの人が手で触れた部分に触れてしまうことで感染することは珍しくありません。

日常生活の中でも「つり革」「ドアノブ」などは触れる頻度が高いため、何らかの対策は行った方が良いと言われています。

 

そんな中、現在注目を浴びているドア開閉用ツール「ドアオープナー」をご存知でしょうか?

手で直接触れることなくドアノブを使えるため、感染症対策に効果があるとして、最近注目されているツールです。

今回は「ドアオープナー」とはどのようなツールなのか、どのような場面で使うことができ、どんな素材が使われているのかを解説します。最後には当社『杉原産業』での製作実績を紹介していきます。

 

ドアオープナーはドアノブに触れることなくドアを開閉できる感染症対策ツール

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まず始めに、ドアオープナーとはどういったものなのかについて解説します。

冒頭少し説明したように、ドアオープナーはドアノブに触れることなくドアを開閉できるツールです。感染症の対策方法として有効であることから、コロナ禍の今、注目されています。

 

◆ドアだけでなく、「エレベーターのボタン」や「つり革」を触ることなく使用できる

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ドアオープナーは名称だけでみると、「ドアを開閉できるもの」と考えられがちですが、そのほかの用途としてエレベーターのボタンを押したり、電車でつり革にふれることなくつり革を使用したりすることも可能です。

「引っ掛ける」あるいは「押す」といった動作を必要とするものに対応できるのがドアオープナーの特徴です。

 

 

◆ただし、ドアノブの使用に対しては「レバー式ドアノブ」に限られる

 

ドアオープナーは引っ掛ける、押すという動作には強いものの、「回転させる」といった機能がついたものは現状ありません。

ものによっては鍵のツマミ(サムターン)に対応したものもありますが、ドアノブに対して使用するのであれば、レバー式のドアノブに限られてしまうという弱点があります。

 

ドアオープナーにオススメの素材4選|感染症対策に最適な素材はあるのか

Stacked hunks of copper cable on shipping pallet

ここからは、ドアオープナーの素材として適した素材について紹介していきます。

ドアオープナーには、大きく分けて「プラスチック製」と「金属製」の2つがあるのですが、「金属製」という括りの中には「アルミ製」「真鍮製」「銅製」など幅広い素材が含まれています。

 

本記事では上記4つの素材による違いを見ていくとともに、感染症対策に最適といえる素材は何なのかを考えてみました。

 

◆デザイン性重視で選ぶなら「プラスチック製ドアオープナー」

 

プラスチック製ドアオープナーの特徴としましては、以下のようなものが挙げられます。

 

  • ・デザイン性に富んでいる
  • ・水洗いできる

 

プラスチック製の大きな強みとして「デザイン性に富んでいる」という部分があります。

プラスチックは加工しやすいこともあり、カラフルだったり可愛いデザインのものも多くあるため、金属特有の無骨な感じは好きじゃないかもという方にオススメです。

 

また、金属製との決定的な違いとして、「錆びることがないため水洗いしやすい」というものがあります。

ドアオープナーを使うことで手指が触れないようにすることは可能ですが、ドアオープナー本体はさまざまな部分に触れるため徐々に汚れてきます。

定期的に洗ったりする必要がでてくるので「金属は錆びたりするのが嫌だ」と感じる方は、プラスチック製のものを買うのがいいでしょう。

 

◆トップクラスの軽さ|持ち運びやすさで選ぶなら「アルミ製ドアオープナー」

 

続いて、アルミ製ドアオープナーの紹介です。

アルミの特性の中で、最も大きな長所であるのが「金属素材中、トップクラスの軽さを誇る」という点です。

軽さの面ではプラスチック製のものと遜色なく、金属特有の光沢のある質感も持ち合わせているため、キーケースに入れて普段使いの鍵と一緒に入れておいても違和感なく使えるでしょう。

 

また、プラスチックにありがちな安っぽさもある程度軽減出来るので、「子供っぽい印象は少し避けたいかも」という方にオススメです。

 

ただし、アルミは金属素材の中でも比較的やわらかい素材なので、変形しやすいという特徴があります。つり革などで使う際には注意する必要があるでしょう。

 

◆高級感のある重厚な金属素材を選ぶなら「真鍮製ドアオープナー」

 

3つ目は「真鍮製ドアオープナー」の紹介です。

真鍮は「重厚で高級感がある見た目」が大きな特徴で、アンティーク調のアクセサリーにも使用されています。

 

アルミに比べて重量はありますが、その分頑丈で変形しにくいため、つり革などの負荷がかかる場面でも問題なく使うことが出来ます。

また、真鍮の特性として、経年で独特の質感に変化していくというものがあります。

質感が変わることでよりアンティーク感が強まるので、高級感のある重厚な質感が好きな方は、真鍮製ドアオープナーを選んでみてはいかがでしょうか。

 

◆「感染症予防」に特化させるなら、抗菌作用が望める「銅製ドアオープナー」

 

最後に、銅製ドアオープナーの紹介です。

そもそも銅という金属素材は、殺菌効果にかなり優れており、多くの感染症の対策が出来る素材です。

 

日本銅センターによれば、ノロウイルスやインフルエンザ、O-157にも効果があるとのこと。

病院に設置しているボールペンのグリップ部分に使用し、抗菌作用を測定する実験がされるなど、その抗菌効果は医療現場でも期待されています。

 

ドアオープナーの素材としても使われていることがあるため、「抗菌性を重視したい」という方は、銅製のドアオープナーを探してみるのがいいでしょう。

 

金属素材のドアオープナーなら金属加工業者に依頼することで製作することも可能

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金属素材のドアオープナーはまだまだ種類が少なく、「好みのデザインが見つからない」ということも珍しくありません。ですが、そんなお悩みは、金属加工業者に依頼することで解決できるかもしれません。

当社『杉原産業』では、以前、お客様のご依頼で、ドアオープナーを製作した実績がありますので、今回はそちらを紹介していきたいと思います。

 

◆お客様からのご依頼で真鍮製と銅製、2種類のドアオープナーを製作

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今回、お客様から「感染症対策にドアオープナーがほしい」とご相談いただき、ヒアリング内容をもとに「真鍮製」と「銅製」、2種類のドアオープナーを製作しました。

何より、「感染症対策に」という部分で強い要望をいただいたので、銅の特性などを説明したところ、かなり関心を持っていただけたようでした。

 

サンプルとして、真鍮製のドアオープナーも製作し、仕上がりの違いなどを確認していただきました。

 

素材のほか、形状や機能性の部分でも「理想を実現するために」、杉原産業ではご要望に対して誠心誠意向き合います

今回は、感染症対策として使えるドアオープナーの基礎知識と、当社『杉原産業』での製作実績を解説・紹介しました。

 

最近注目され始めている分、入手しにくかったりすることも多いドアオープナーですが、素材や機能性など、自分が最も使いやすいものを手に入れたいときには、金属加工業者に依頼してみるのもひとつの方法です。

当社『杉原産業』では、素材や機能性などの細かな要望にお答えするだけでなく、小ロットからの生産にも対応しております。

 

ドアオープナーの製作もしくは購入を検討されている方は、是非一度『杉原産業』までご相談ください!

ハンドメイドアクセサリーで使う「バチカン」を製作した事例

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今回ご紹介する事例は、ハンドメイドアクセサリーで使用する「バチカン」という金具を製作した事例です。

 

「バチカン」は、ネックレスチェーンとペンダントトップを繋ぎとめる役割を持つ

使用したことがある方ならご存知かと思いますが、バチカンは「カン金具」の一種で、主にネックレスチェーンとペンダントトップを繋ぎとめる役割を持っています。

通常のバチカンのほか、「開閉式」という種類のものもありますが、今回製作したのは通常のバチカンです。

 

◆ネックレスの製作で良く使われるカン金具には「Aカン」というものもある

 

ネックレスの製作で使われるのは、バチカンだけではありません。

バチカンは、円状になっているカン金具なので、厚みのあるペンダントトップだと通らないことがあります。その弱点を克服したのが「Aカン」というカン金具です。

Aカンは、字のとおり「アルファベットのA」のような形状をしたカン金具で、両端にある細い突起部分をペンダントトップに通すことでネックレスチェーンと繋ぎ合わせることが出来るようになります。

 

挟み込むようにして使うので、厚みのあるペンダントトップにも対応が可能です。

 

カン金具にはほかにもさまざまな種類がありますので、興味がある方は、以下の記事も是非読んでみてください。

意外と知らないカン金具について|種類ごとの使われている場所と製作実績を併せて紹介

 

厚さ約1mm!バチカンの製作における注意点

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ここからはバチカンの製作における注意点を紹介していきます。

バチカンを製作する際の注意点として、大きく分けて以下の3つがあります。

  • ・金具の両端がしっかり噛み合うようにする必要がある
  • ・硬すぎず、やわらか過ぎずな仕上がりを実現する
  • ・外気にさらされ続ける部分なので、耐久性・耐食性のある素材を選ぶ

これらについて、詳しく見ていきましょう。

 

◆金具の両端がしっかり噛み合うようにする必要がある

 

バチカンはペンダントトップを通した後、開いた両端をヤットコなどで閉じなければいけません。

しっかりと噛み合う形状になっていないとペンダントトップが外れやすくなってしまいますので、両端の形状調整は慎重に行いました。

 

◆ 硬すぎず・やわらか過ぎずな仕上がりを実現する

 

上述したように、バチカンはヤットコなどを用いての開閉が必要になります。

そのため、開閉のしやすさに重きを置いて設計する必要があるのですが、やわらかすぎてしまうと今度は変形しやすくなり、意図せず破損してしまう原因にもなってしまいます。

硬度の絶妙なバランスを実現することに細心の注意を払いました。

 

◆外気にさらされ続ける部分なので、耐久性・耐食性のある素材を選ぶ

 

ネックレスは身につけるものなので、当然、外気にさらされ続けることになります。

そのため、耐食性(錆びにくさ)や耐久性(長期間使い続けられるか)が大事になってきます。

さらに、ご依頼主様の理想の色味もありますので、素材選びに関する打ち合わせは特に綿密に行いました。

 

まとめ:特注金具の製作は信頼できる製作所へ相談することがオススメ

今回は、バチカンというカン金具の製作事例を紹介しました。

記事内でも紹介したように、カン金具はさまざまな種類がありますが、「ピンポイントで理想を実現するためのカン金具」は、市販の規格では見つからないことがあります。

 

「こんな特徴のものがほしい」という場合は、一度製作所にご相談いただくことで「理想を実現する正解の金具」が見つかるかもしれません。

ハンドメイドで使用するバチカン(カン金具)の製作を検討中の方は『杉原産業』まで!

真鍮製の金属バックルを2種類の素材で軽量化した事例|素材による違いを解説

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今回ご紹介するのは、真鍮製のバックルを軽量素材で作り変えた事例です。

実物の持ち込みがあり「この形状で軽量化できないか」とご相談に来られたことがきっかけでした。

 

早速重量を測ってみたところ、真鍮製のバックルは58gほど。

より軽量の素材をリストアップし、提案していく形をとりました。

 

真鍮素材は経年によって色がくすんでしまうことが多い

まず、真鍮素材の製品について少し解説します。

真鍮は鋳造や加工がしやすく、古くから多くの金属加工業者で取り扱われている素材です。

独特の重厚感があり、仕上がりも煌びやかなので、金属系のアクセサリーなどで使用する素材として人気があります。

 

しかし、湿気に弱いというデメリットがあり、使い続けることで徐々に黒ずんできたり、もともとの煌びやかな色合いがくすんでしまいます。

「それも真鍮のいいところ」という方も多いですが、一方で「だめな部分だ」と考える方がいることも事実です。

今回のご依頼主様は、バックルの色がくすみ、輝きがなくなってきたことでも少しお悩みのご様子でしたので、2種類の金属素材をご提案し、サンプルとしてご確認いただきました。

 

軽量化を実現しつつ、長期間使用しても色がくすみにくい「アルミ」と「スズ」を提案

今回、当社『杉原産業』からご提案した素材は「アルミ」と「スズ」の2種類です。

それぞれの写真から、各素材の特性を紹介します。

 

◆「アルミ」は金属素材の中でもトップクラスの軽さを誇る|製法によっては傷つきにくくすることも出来る

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まず1つ目は、アルミのご紹介です。

簡単にまとめると以下のような特徴を持ち合わせている素材です。

  • ・金属素材の中でもトップレベルの軽さを誇る
  • ・やわらかく加工しやすい
  • ・傷つきやすい(アルマイト処理で軽減可能)

アルミというとアルミホイルや缶などのイメージが強く、「安っぽい」というイメージを持たれる方もいるかもしれません。

実際、軽量で加工しやすいため、生活の一部として使われるものの素材として認知されています。

 

しかし、アルミは現在、鉄や銅に並ぶほどポピュラーな金属素材であることをご存知でしょうか?

例えばアルミの特徴として、軽量であること以外に、通電性・熱伝導率・反射性が高いというものがあるのですが、この特徴を活かして「飛行機の機体」や「スマートフォンの部品」「宇宙服の素材」など、さまざまな分野で使われているのです。

 

金属素材としてはトップレベルの軽さを誇ること(今回製作したバックルはわずか14.5g)が大きなメリットですが、「やわらかさ」という特徴でみると「傷がつきやすい」というデメリットがアルミを使用する上での懸念材料です。

しかし、アルマイト処理を施すことで、「傷のつきやすさ」という特性を軽減することも出来るため、一概に「傷がつきやすいから駄目な素材だ」とは言い切れません。

 

◆「スズ」は錆びにくく、高い抗菌作用を持つことが大きな特徴

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続いて、「スズ(錫)」の紹介です。

スズの特徴としましては、

  • ・酸化しにくく、錆びにくい
  • ・高い抗菌作用
  • ・アルミ同様、やわらかいので変形しやすい

上記の3つが代表的な特徴です。

写真を見ると、アルミに比べて少し光沢が綺麗なようにも見えますね。

アルミ同様に、熱伝導率が高く、タンブラーの素材としてもよく使われています。

 

錆びにくい素材なので、定期的に手入れをすることで「仕上がり時の状態を保ったまま」長く使うことができ、愛着がわきやすいのがスズの良さといえるでしょう。

製作したバックルの重量は46.3gと、アルミよりも重量がありますが、それでも真鍮よりは軽くすることが出来ました。

 

まとめ:どの金属素材を使うかで仕上がりも大きく変わる!悩まれているなら、是非金属加工業者に相談を

今回は、お客様のご要望にあわせて2種類の金属素材でサンプルを製作した事例を紹介しました。

金属素材はかなり種類が豊富で、今回のようにどの素材を使うのかによっても大きく変わりますが、同じ素材を使って変化をつけることが出来る場合もあります。

例えば、ステンレスなどはその代表格で、用途に応じてさまざまな規格に分かれており、少し規格を変えるだけで、まったく違う特性のものが出来たりします。

 

素材に関しては一長一短であることも多いですが、お客様の理想により近づけるために、杉原産業では、要望にあわせた素材の提案なども行っています。

金属素材で何かお困りのことがあって製品の作りかえを検討している方は、是非一度杉原産業までご相談ください!

チェンジボタンの留め具に使用する『Gリング』を製作した事例

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今回紹介するのは、チェンジボタンの留め具として使用する『Gリング』を製作した事例です。

 

そもそも『Gリング』とは?

そもそもGリングとは、どういった用途で使われるものかご存知でしょうか?

Gリングは、チェンジボタン(ミリタリー系のアパレル商材)における、留め具の役割を果たします。

形状は2重カンなどのカン金具に似ていますが、用途としては「チェンジボタンの留め具」という側面が強いため、カン金具とは別のものとして考えるべきでしょう。

 

ただ、アンティーク調のキーケースなどでも使われていることがあるため、カン金具としての用途が無いわけではなく、分類するのは難しい金具です。

 

◆弾性のあるバネ材を使用しており、2重カンにも近い性質を持っている

 

Gリングを製作する際の材料としては、「バネ材」が用いられることが多いです。

これは、2重カンにも使われる材料で、弾性が高く少し力を加えただけではなかなか変形しない特性があります。

形状だけでなく、材料もカン金具と同じなので、「カン金具と何が違うの?」という疑問をもたれる方は少なくありませんが、あくまでも「Gリング」という名称の金具であることを知っておいて損はないかと思います。

 

今回は大量生産のご依頼だったため、納期や個数などを打ち合わせしながら決めた

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今回のご依頼は、アパレル関係の業者様からのご依頼だったため、生産個数が比較的多い案件でした。

大量生産の場合、依頼のタイミングによっては過去に短納期での納品実績のあるものでも少し時間がかかってしまうことがあります。

今回も事前に納期に関する打ち合わせを行い、双方の意向が合致してからの製作となりました。もし「いつ頃までにほしい」というご要望がありましたら、気兼ねなくご相談ください。

 

まとめ:杉原産業なら大量生産から小ロットの生産まで幅広く対応可能

Gリングはサイズがかなり小さいので、どちらかといえば大量生産向きの金具です。

「個人製作のために小ロットで作りたい」と思っても、なかなか相談に乗ってくれる製作所がなかったり、個人での依頼を受けてくれないことも珍しくありません。

しかし、当社『杉原産業』では、大量生産はもちろんのこと、小ロットでの製作依頼も受け付けております。

 

「小ロットでの製作を検討している」「ほかの製作所ではなかなか受けてもらえない」という方が、頼みの綱として当社まで相談に来られることも少なくありません。

Gリングの製作をご検討中の方は、是非一度『杉原産業』までご相談ください!

真鍮製のカラビナをアルミ製に作り変え!アイデアが新製品の開発に繋がった事例

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今回紹介するのは、真鍮製のカラビナをアルミ製に作り変えた事例です。

また、今回の事例を通して生まれたアイデアから、新製品の開発に繋がりましたので、そちらもあわせて紹介します。

 

「より軽く、開閉しやすいカラビナがほしい」というご依頼がきっかけ

ことの始まりは、とあるご依頼主様から「この真鍮製のカラビナは開閉しにくくて、物自体も少し重量があります。何とかなりませんか?」とご相談いただいたことです。

そこから何度か打ち合わせを行い、より軽量の素材であるアルミを使用することになりました。

 

◆開閉しやすい形状とはどのようなものか、試行錯誤が始まった

 

打ち合わせの後、「開閉しやすい形状とは、どのようなものなのか」という部分での試行錯誤が始まりました。

設計してはやり直し、度重なる設計を繰り返して完成に至りました。

 

試行錯誤の末、カラビナが完成|高い機能性とデザイン性を実現した

上記の写真が、完成したカラビナになります。

「開閉しやすさ」という部分において、従来のものとは大きく変わった点が2つありますので、ここからはその大きな2つの変更点について紹介していきます。

【1】可動部分を長くし、カギ爪状の部分を短くした

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1つ目の大きな変更点は、「可動部分の長さ」です。

冒頭に掲載した写真の左側に写っているものが「真鍮製のカラビナ」になるのですが、可動部分が短く、指で押してもなかなか動きにくいという弱点がありました。

そのほか、可動部分が短いことで、「可動部分を動かして開けたものの、指が遮って取り付けたいものをつけられない」といったことも発生してしまいます。

 

設計の試行錯誤中、「可動部分を長くすれば、余裕が生まれるのではないか」という部分に気づき、今回その案を採用しています。

 

【2】可動部分の形状を、より力がかかりやすい形状に変更

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2つ目は、可動部分の形状の変更です。

くぼみを作ることでかけた力が伝わりやすくなり、従来のものよりも開きやすくなっています。

くぼみを作った結果デザイン性にも違いが生まれ、より曲線的なデザインに仕上がりました。

 

まとめ:高い機能性とデザイン性が評価され、商品化することに

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今回完成したものをご依頼主様に確認していただくと、機能性(開閉のしやすさ)と、デザイン性の高さに大変満足しているご様子でした。

当社『杉原産業』としましても、試行錯誤の中から生まれた製品ですので、何とかこのカラビナを広めることは出来ないだろうかと思案していくうちに「商品化してみよう」、という一大プロジェクトに発展しました。

こうして、その後仕様書などを作成し、「より軽量で、安定性・実用性を兼ね備えたカラビナ」のサンプル(上記写真)が完成。ご依頼がきっかけで、新製品が生まれるという珍しい事例でした。

 

杉原産業では、お客様のアイデアをかなえるための努力・工夫を怠りません。

だからこそ、何気ないご相談や、ご意見・ご感想などから、新しいアイデアが生まれることもあります。

「お客様と一緒に作り上げること」をモットーに、今後も励んでいけたらと思います。

 

既存商品の作り変え(改良)を検討中の方は、是非一度杉原産業までご相談ください!

SUS304-WPBを使用して様々な場面で使える金属部材(バネ材)を製作した事例

今回の事例は、金属部材を取り扱う方からのご依頼です。

SUS304-WPBを用いて「バネ材」とも呼ばれる、細い線状の金属部材を製作しました。

 

SUS304-WPBとは?

 

まず、今回使用したSUS304-WPBに関して少し解説します。

SUS304-WPBはバネを製作する際によく使われる金属で、ステンレスの一種です。

そもそもステンレスの番号は、下3桁の数字で種類が分別されています。

300番台が『オーステナイト系』、400番台が『フェライト系』か『マルテンサイト系』のステンレスです。

 

300番台のステンレスはニッケルとクロムが、400番台はクロムのみが配合されています。

そのほかの分類としましては

  • 200番台:ニッケル・クロムに加え、マンガンが配合されている
  • 600番台:ニッケル・クロムが配合されているが、析出硬化という特殊な工程を踏んでおり、硬度が高い

があります。

SUS304-WPBの類似材料としてSUS304-WPAがありますが、強度面を考慮した場合SUS304-WPBを選ぶのが無難です。

 

SUS304-WPBを業者から取り寄せ、線状に加工した

 

今回バネ材を作る際には、材料を別業者から取り寄せて加工する形式をとりました。

1から材料を作るとなると、工数もかかり、納期もより長くなります。

 

短納期で欲しい方もいらっしゃるので、その場合は材料をお取り寄せすることも珍しくありません。

特にステンレス鋼は種類がかなり多く、少しの配合率の違いで特性が変わってしまうこともあるため、「こういう特性の物が欲しい」と明確な要望があれば、取り寄せた方が良いという理由もあります。

 

◆加工の際には、径(太さ)に気を付ける

 

金属を線状に加工する際に気を付けなければいけないことの一つとして「径(太さ)」があります。

特にバネ材は、ここからバネ状に曲げて加工していくので、「加工しやすく、実用的な強度も確保する」ことを意識しながら設計しました。

 

まとめ:実現したいこだわりがあるなら是非お気軽に相談を!

今回、バネ材の製作事例を紹介しました。

材料の種類による特性の細かな違いを理解していなければ、お客様の要望に対して臨機応変に対応することはできません。

今回の製作事例ではバネ材として適した「SUS304-WPB」を使用しましたが、他にも「器具を天井から吊るときに使えるようにしたい」「○㎜の径で、最大限強度を出したい」など、お客様からの細かな要望にもお応えしています。

 

もし、そういった「こだわりを実現したい」と検討されているのであれば、是非『杉原産業』までご相談ください。

 

SUS304-WPBを使用したバネ材の製作を検討中の方は『杉原産業』まで!

女性やお子様でも手に取りやすい釣り用の重りサンプルを製作した事例

今回は、釣り具の制作事例です。

釣りというとレジャーとしてはかなりメジャーなものですが、男性人口が多く釣り具もかっこいいものであったり質感がリアルなものが多いです。

そんな中、ある時「女性向けの釣り具があったら嬉しい」という声をいただきましたので、そのリクエストにお応えするため、「かっこよさ」「質感のリアルさ」を取り払った重りをサンプルとして製作しました。

 

アクセサリーでも使える「かわいらしいデザイン」を追求

 

今回のコンセプトは「女性やお子様でも手に取りやすいデザイン」です。

これまでになかったようなデザインということもあり、実験的に以下の写真のようなものを作りました。

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「かわいらしさ」を表現するため、デフォルメされたデザインを採用。

キーホルダーなどのアクセサリーとしても使えるような見栄えに仕上がりました。

 

◆材料にはステンレスを使用し、「重りとしての実用性」も実現

 

重りとしての使用を想定しているので、材料は耐久性のあるステンレスを使用しています。

風の影響を受けにくくするために重量を50グラム程度に設定し、実用性との両立を実現しました。

 

今回はサンプルの作成なので、金型の設計にこだわった

 

サンプルを作成するときは「完成像が完全に定まった状態」でないといけません。

というのも、サンプルは商品化の直前段階にあたるので、手に取って見た方が実際に使っているところをイメージできるほどの仕上がりにする必要があるからです。

 

今回は量産化を視野に入れて、金型の設計には特にこだわっています。

金型は手作業で切削しつつ、都度微調整しながら完成を目指しました。

 

まとめ:「依頼」という形でなくとも、お客様の声から製品ができることがある 

 

今回、女性やお子様でも手に取りやすい釣り具(重り)の製作事例を紹介しました。

冒頭でも説明しましたが、今回の製作は「依頼」として行ったものではなく「こういうものがあったら嬉しいかも」というお客様の声から生まれたものです。

 

杉原産業では、よりプロ志向で本格的な釣り具製作を行う「日本の部品屋」だけでなく、レジャーとして楽しめる釣り具を販売している「Cedar Field」を運営しています。

今後も、幅広い世代の方に釣りを楽しんでいただけるような製品を発売していけたらと考えていますので、「こんな釣り具があったらいいな」「こういう部分にこだわった釣り具が欲しい」と考えている方は、是非一度杉原産業までご相談いただけたらと思います。

 

既製品にない釣り具の製作を検討中の方は『杉原産業』までご相談ください!

ワイヤーのエンドキャップを製作|2種類の太さに対応できる特殊な形状に金属加工

金属ワイヤーを制作するとき、電導率の高い銅線などの場合、触った人が感電しないようにラバーを付けるのが一般的です。

しかし、ただラバーをまくだけでは、切断面からラバーがはがれてしまったりする可能性が高いです。

そこで今回製作したのが、銅線の両端につけるエンドキャップです。

太さの異なるワイヤーにも1種類のエンドキャップで合わせられるように、工夫した仕上がりとなりました。

それでは、今回の作業内容を紹介していきます。

◆ワイヤーカバーの損傷を防ぐためにのエンドキャップをつくりたい

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2種類の太さのワイヤーに対応した金属製のワイヤーエンドキャップを製作した事例です。

 

2種類の太さの金属ワイヤーにはそれぞれ、細い方に赤、太い方に黄色のワイヤーカバーが施されており、カバーの先端部分周辺が損傷するのを防ぐために、キャップを取り付けたいとのことでした。

 

詳しい経緯は存じませんが、1つのキャップでどちらにも対応できるようにして欲しいとのご要望。

 

ご依頼いただいた時点ではまだキャップは存在せず、見本や図面、原案などもない状態でしたので、設計から行うことになりました。

 

◆2種類の太さのワイヤーに対応するエンドキャップを設計し機械で切削加工

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お客様と打ち合わせを重ね、2種類の太さのワイヤーがそれぞれしっかり嵌って抜けないように、段差をつけた逆錐形のキャップ内部の形状を設計しました。

 

ワイヤーは比較的細く、精密性が求められる設計ですので、機械による切削加工で製作していきます。

 

キャップを作る際に使った金属はステンレスで、切削後は耐久性向上のために表面にメッキ加工を施しました。

◆自転車パーツなどにも使われる金属エンドキャップは設計と精密さが重要

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今回エンドキャップを製作したワイヤーの使用箇所について詳細は存じ上げませんが、

エンドキャップは自転車用品などを中心に広い需要があります。

 

金属製のエンドキャップを新たに製作する時の注意点としては、ワイヤーとキャップがしっかり嵌合するようにきっちりと設計しておくことです。

 

もし、微妙なズレがあると、せっかくキャップを作ってもすぐに外れてしまい意味がありません。

 

また、図面通りに正確に製作する精密さも必要です。

 

弊社、杉原産業では細かな金属部品の設計と、切削などによる精密な製作が可能です。

 

これからエンドキャップを製作したいという方も、一度作ってみたけれど嵌合が悪いので再設計して作り直したいという方もぜひ一度ご相談ください。

金属製ワイヤーエンドキャップの製作を依頼するなら杉原産業まで!

 

測量機器のジョイントに使うネジが合わない|専用アダプターを切削加工で製作

「買ってきたネジが、上手くはまらない」

機材を取り扱う仕事をしていると、そういったお悩みは往々にしてあるかと思います。

そんな中、今回は測量機器のジョイント部分のネジを制作した事例です。

ネジを制作するにあたり、気を付けなければならないことは、しっかりネジ穴にフィットする「精密性」です。予備のネジを制作する場合には、それに加えて「再現性」を意識する必要があります。

今回は設計図がなく、事前に送っていただいたパーツをもとに、大きさを計算して製作する方法をとりましたので、「精密性」「再現性」の両方が求められた事例となっています。

◆測量機器用に仕入れたネジが本体と合わないのでアダプターを製作してほしい

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測量機器を扱う企業様からのご依頼で、機器のジョイントに使うネジのアダプターを製作した事例です。

 

もともと、ジョイント用にと仕入れたネジが合わず、うまく入らずお困りでした。

そこで、そのネジに合うアダプターを作って機器同士のジョイントができるようにしたいとお考えになり、弊社にご相談くださりました。

 

ご予算などを相談した後、見本となるネジをお送りいただき、その形状を元にアダプターを設計して金属加工を行うことになりました。

 

個数は10個ほど、使用する金属はアルミをご指定でした。

◆見本をもとに機械切削加工でネジに合うアダプターを製作

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測量機器の、ジョイント部分は写真のように黒いプラスチックの出っ張った部分のネジ穴に、別の機器のネジが取り付けられるようになっています。

 

この穴の大きさが合わなかったとのことで、ネジ似合うジョイントを製作しました。

 

一方は下の黒いプラスチック部分に取り付ける大きなネジで、もう一方はジョイントのネジ似合うネジ穴を切削して開けています。

 

加工の方法として、機械切削を選んだ理由は、精密に作らなければ行けなかったからです。

測量機器は、その名の通り、距離や高さを正確に測るための道具です。

 

少しでもズレがあると機能に問題が発生する可能性があるので、最新の注意を払い切削加工を行いました。

 

◆ジョイント部分のネジアダプターによって測量機器の接合がうまく行った

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完成したアダプターを使うことによって、測量機器のジョイントが成功し、もともと仕入れたネジを無駄にせずにすみました。

 

弊社杉原産業では、測量機器の部品など、正確な設計や、それに基づく精密な加工が必要な場合も、できる限りご要望にそう形で製作を行いますので、ぜひご相談ください。

 

記章に取り付ける銅製パーツ(鋲)を機械による切削加工で製作

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企業様からのご依頼で、記章のパーツ(鋲)を製作した事例です。

記章の生産を行うため、裏側に取り付ける鋲というパーツを5〜10万個ほど作って欲しいというご依頼でした。

 

サイズは太さ2mm長さが5mmで、差し込みやすいように先端が少し細くなっている形状です。

 

◆粘っこく加工が難しい銅を最新の注意をもって切削して記章のパーツを製作

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記章のパーツは機械による切削加工で製作しました。

ヘッダー打ちなど他の加工方法に比べ精密度が高く、他のパーツとの組み合わせが必要な鋲を均質に製作するのに向いているからです。

 

とはいえ、銅は粘性が高く削りにくいという特性があるので、ズレたりムラができたりしないように注意しながら切削を行いました。

 ・銅の切削加工はバリが出やすいので、扱える業者も少ない

 

粘り気が強い金属は、切削加工時にバリが出やすいため、他の金属に比べると難しくなります。

その他、切削時の摩擦熱で銅が溶け、切削器具の刃にこびりついてしまう可能性もあるため、温度管理にも十分気を付けなければいけません。

 

上記のように銅は熱で溶けやすいので、鋳物や金型製作においてその真価を発揮します。

そのため、古来から日本の金属製作物(銅鐸など)では、銅が使われていることが多いのです。

 

また、仕上がりが綺麗になりやすいという特徴もあり、日本円硬貨のすべてが銅もしくは銅合金作られています。

耐久性・抗菌作用のある銅は、寺社仏閣の昔ながらの建材やバーツ、その他、最近では感染症を緩和するための器具を制作する際に使われるなど、様々な場面でニーズがあります。

 

輝きを付けたいような制作物では、仮に加工が難しいとしても、お客様へ相談・提案を行うこともあります。

逆に「綺麗に仕上げたい」という要望をお持ちのお客様であれば、ご依頼の段階から、「銅を使って欲しい」とご希望されている場合もあります。

◆記章のパーツ以外にも様々な場面で使われる銅の加工は杉原産業にお任せ

切削加工自体は機械があれば特に難しい作業ではありませんが、銅の粘性を考慮した加工を行う必要があるほか、加工時に使用する油の種類などもきちんと把握しておく必要があります。

 

特に油についての知識がない業者だと、対応ができない可能性があります。

 

また、銅の取り扱いが出来ない業者だと、そもそも受注が困難です。

 

弊社、杉原産業ではいかにお客様の要望に応えるかを大切にしており、様々な金属・加工方法を取り扱っています。

 

それぞれ、専門性の高い技術で丁寧に製作可能ですので、この事例のようなパーツ作りなど、細かな金属加工にお困りでしたら、ぜひご相談ください。

記章のパーツ(鋲)を銅の切削加工で作るなら杉原産業まで!