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アパレル金具パーツのボタンとファスナーを製作

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ボタンとファスナー正面

ボタンとファスナーの詳細情報

寸法:直径20mm×高さ2.8mm
ボタン:1,000個
ファスナー:500個
納期:1ヵ月程

 

ロゴを金具のボタンとかファスナーにできないですか?

イタリアでファッションブランドとして、活動されている企業様から「ロゴを使って金属製のボタンとかファスナーを作ってもらえないですか?」とご連絡をいただきました。

そして、平面のみのロゴのイラストを送ってこられました

しかし、平面だけではイメージされているボタンとファスナーがどのようなものか分かりません。
その為、簡単な手書きのイラストを書いて、「こんなんですかー?」とお客様に見て頂きました。

そこで、だいたいのイメージを掴んでいただけたので、サンプルの製作に取りかかりました。

 

ボタンとファスナーのサンプルを真鍮で製作

サンプルを製作するときの課題点が1つありました。

サイズや利用する素材の希望が無い。

先ず、どの寸法にするのかを決めますが、ボタンによくありそうなサイズの直径20mm×高さ2.8mmに設定をしました。

そして、真鍮を使って実際にボタンとファスナーのサンプルを製作しました。

そうすると、1発でこれでお願いします。と「OK」が出たので、そのまま作らせていただきました。

 

製品を製作するにあたってコストを抑える為に亜鉛を使用

OKのでたサンプルは真鍮で作ったのですが、お客様の求めている単価にはならなかった為、亜鉛を用いてコスト削減を図りました。

素材が変わると加工方法も少し変えないといけないので、少しづつ調整していきながら量産できるよう製作を行っていきました。

そもそも真鍮と亜鉛の違いは、銅に亜鉛を20%程含ませた合金が真鍮で、亜鉛は純粋な金属です。
また亜鉛の特徴は、融点が低いので、寸法精度の高いものが製作できる事。更に腐食しにくくサビも発生しにくい材料です。ただし、機械的強度は銅に比べると低いです。

また亜鉛の色は白に近いので、今回の少しレトロのような雰囲気を出すには表面処理が必要です。

 

ボタンとファスナーの仕上げにシルバーブロンズの表面処理

メッキ加工を表面処理ともいうが、その中でもシルバーブロンズといって、シルバーメッキをしてから、黒のメッキを付けて一部を剥がして、シルバーとブラックの部分でのコントラストを付けました。

これによって、レトロ感が出たり、少々の汚れが目立たなくなります。

 

アパレル金具パーツを製作して杉原産業から一言

イメージはあるんだけど説明もイラストもしづらいという方からのお問合せが多いのですが、そういったものでも形にするお手伝いをさせていただいております。

今回のボタンとファスナーに関しても完成イメージが沸いていなかったようでしたが、少し時間は頂きますが完成までお手伝いをさせていただきました!

他の業者で「出来ない」と断られた事でも、どれだけ難しい事でも「やります!考えます!」の精神でお手伝いをさせていただいております。一度お気軽にご相談くださいませ!